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開業時期は不透明のまま…リニア長野県駅の工事本格化へ 飯田市で起工式 住民に広がる期待と不安 

リニア中央新幹線の長野県内駅の起工式が22日、飯田市で行われました。当初2027年とされた開業時期が不透明となる中、工事が本格化します。

長野県駅の予定地で行われた起工式にはJR東海や長野県、地元の市町村長などおよそ100人が出席しました。

品川-名古屋間を40分で結ぶ「リニア中央新幹線」。長野県内でもトンネル工事が進んでいますが、静岡県内で未着工の区間があり、当初予定した2027年の開業は難しくなっています。

JR東海・金子慎社長:
「開業の時期は申し上げる段階にありません。静岡で未着工の区間があり、着工ができないと、なかなか時期は申し上げられない」

飯田市上郷飯沼に造られる県駅は全長950メートル。2026年3月までの本体工事完成を目指しています。

飯田市は駅周辺の6.5ヘクタールに500台収容の駐車場や広場を整備する計画です。

飯田市・佐藤健市長:
「大都市圏との距離が大幅に短縮されることにより、新しいライフスタイル、新しい暮らし方、新しい働き方ができる。そういった期待を地元として大きく持っています」

一方、環境破壊だなどとして計画に反対する声もあり、22日も起工式の会場の近くで、計画の中止を訴えるプラカードを掲げる人の姿が見られました。

駅周辺で立ち退きを迫られる住宅は190世帯、事業所は100カ所にのぼります。リニア事業自体には賛成という住民の男性も、自宅の移転については…。

今後、移転する住民:
「これから移転先の住民の皆さんと、どのような形でコミュニケーションとれるかが一番大きい問題」

開業時期が不透明な中でも騒音問題や事故の際の対応など、JRや間に入る市には積極的な情報の公開と住民に寄り添う姿勢が求められます。

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長野放送ニュース

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