
競技ダンスにかける青春です。長野県塩尻市のクラブに所属する15歳同士の高校生ペアが12月、世界選手権に出場します。悔しさをバネに2度目の大舞台に挑む2人を取材しました。
華麗なステップを見せる小林才時さん(15)と前田佳音さん(15)。高校1年生同士の競技ダンスのペアです。競技ダンスは、技や表現を競うボールルームダンスの競技。種目はワルツやタンゴなどの「スタンダード」と、ルンバやサンバなどの「ラテン」に大別されます。今、2人が踊っているのはスタンダードのワルツです。
岡田明義コーチ:
「こっちのアクションが、もうちょっとはっきりした方がいい」
熱のこもった練習。それもそのはず、2人は12月10日に迫ったブルガリアで開かれる世界選手権に出場するのです。
小林才時さん(15):
「踊りをもっとダイナミックにして、もっと表現が見えるように」
大舞台に挑む15歳。2人の歩みを振り返ります。
小林さんは安曇野市出身。保育園の頃から運動会などで踊るのが大好きでした。競技ダンスと出会ったのは小学2年の時です。
小林才時さん(15):
「兄の同級生が姉妹で(競技)ダンスをしていて結構、迫力のある踊りで、それを見たときにすごい感銘を受けたというか、衝撃的だった」
市内のダンスサークルに通い始めると、めきめきと上達。小学6年のときに塩尻市内の教室に移り、そこで前田さんとペアを組みました。前田さんの印象は…。
小林才時さん(15):
「負けず嫌いですかね。自分でも自覚あると思うんですけど。自分も共通している部分ではあるんですけど、(世界選手権出場は)最後まであきらめないというところが負けず嫌いの性格でつながって、2人で出せた結果だと思うので、すごい良い性格というかよかったですね」
前田さんは塩尻市の出身。姉を追って小学1年で競技ダンスを始めました。
前田佳音さん(15):
「音楽にのって踊ることが普通の人はないじゃないですか。その表現をできるのがダンスなので、そこに魅力を感じたんじゃないかなと」
2人でペアを組んでもうすぐ4年になります。小林さんの印象は…。
前田佳音さん(15):
「結構、時間にルーズなので、『ちょっと遅い』とか言ってくれたり、お母さんみたいな感じ(笑)。(自分は)ダメだった踊りのところとか結構、言うんですよ『ここが何とかで!ここが何とかで!』みたいな。でもそれもちゃんと聞いてくれて、否定せずに全部試してくれるので、組んで良かったなって思います」
共に負けず嫌いでペアとして相性も良かった2人。その後、大会で好成績を収め、日本ダンススポーツ連盟の「強化選手」となりました。
そして、2022年6月、ドイツで開かれたラテンの世界選手権・ジュニアの部に日本代表として出場。初めて世界の舞台を踏みました。
しかし…。
小林才時さん(15):
「海外の選手は体格もそうですし、気合や顔つきだとか迫力がとにかくすごくて、自分たちはもう縮んじゃってじゃないけど、いつも通りのダンスが表現できたかと言われると、自信をもって『はい』と言えない結果だったので」
2人は1次予選で敗退。大舞台に飲まれてしまいました。
前田佳音さん(15):
「メイクも全然違うし、髪も全然違うしみたいな感じで、踊り方も表現力が海外の人たちはすごい優れているというか、私たちに欠けているところだなという印象を受けました」
悔しさをバネに表現力を磨いた2人。7月、スタンダードの世界選手権の代表選考を兼ねた国内大会に出場。準優勝を果たし、再び世界選手権出場の切符を勝ち取りました。
さらにその勢いで、11月、国内最高峰とされる「三笠宮杯」でスタンダード優勝、ラテン準優勝も果たしました。(ジュニアスタンダード優勝、ジュニアラテン準優勝)
本番まで1週間余りとなった12月1日、練習は仕上げの段階に入っていました。
小林才時さん(15):
「コーナーで止まるところが、勢いとか遠心力あることもあっていつも止まれないけど、もう少し一瞬止まった後に動き出す感じの方が、はっきりして見える気がする」
前田佳音さん(15):
「付け加えたいんだけど、たぶん回って止まれないじゃん。バランス崩すんだよ、いつも」
予選突破のカギは表現力。体格で勝る海外の選手に負けない美しさ・ダイナミックさが必要です。
岡田明義コーチ指導:
「そこ!まだ余裕があるならもっとやっていい。もっと大きくエクステンションつけていいよ」
アドバイスを送る岡田コーチ。2人の才能を高く買っています。
岡田明義コーチ:
「(小林さんは)柔軟性とダンスのセンス、そういうものは他の選手に比べ際立っている。(前田さんは)柔らかさとリーダー(小林さん)のスピードについていける力がある。音感の良さですかね、その辺が強みだと思います」
練習を見守る小林さんの父・聖人さんと前田さんの母・理絵さん。送迎に金銭的な負担。家族のサポートがあって今の2人があります。
前田さんの母・理絵さん:
「(練習中は)家よりはちゃんとしてます(笑)。皆さんの期待に応えられるように頑張ってほしいなと思います」
小林さんの父・聖人さん:
「せっかくここまで続けてきたので思う存分、暴れてきてほしいというか、自分の演技をしてきてほしいと思います」
競技ダンスにかける青春。2人は12月8日、世界選手権の地・ブルガリアへと出発します。
前田佳音さん(15):
「まずは2次予選に行って上に上に上り詰めたいです」
小林才時さん(15):
「楽しむことを忘れないのが自分たちのダンスというか、重きを置いているところなので、やっぱり楽しんで、そこから出る表現力というのを出せたらなと思います」
華麗なステップを見せる小林才時さん(15)と前田佳音さん(15)。高校1年生同士の競技ダンスのペアです。競技ダンスは、技や表現を競うボールルームダンスの競技。種目はワルツやタンゴなどの「スタンダード」と、ルンバやサンバなどの「ラテン」に大別されます。今、2人が踊っているのはスタンダードのワルツです。
岡田明義コーチ:
「こっちのアクションが、もうちょっとはっきりした方がいい」
熱のこもった練習。それもそのはず、2人は12月10日に迫ったブルガリアで開かれる世界選手権に出場するのです。
小林才時さん(15):
「踊りをもっとダイナミックにして、もっと表現が見えるように」
大舞台に挑む15歳。2人の歩みを振り返ります。
小林さんは安曇野市出身。保育園の頃から運動会などで踊るのが大好きでした。競技ダンスと出会ったのは小学2年の時です。
小林才時さん(15):
「兄の同級生が姉妹で(競技)ダンスをしていて結構、迫力のある踊りで、それを見たときにすごい感銘を受けたというか、衝撃的だった」
市内のダンスサークルに通い始めると、めきめきと上達。小学6年のときに塩尻市内の教室に移り、そこで前田さんとペアを組みました。前田さんの印象は…。
小林才時さん(15):
「負けず嫌いですかね。自分でも自覚あると思うんですけど。自分も共通している部分ではあるんですけど、(世界選手権出場は)最後まであきらめないというところが負けず嫌いの性格でつながって、2人で出せた結果だと思うので、すごい良い性格というかよかったですね」
前田さんは塩尻市の出身。姉を追って小学1年で競技ダンスを始めました。
前田佳音さん(15):
「音楽にのって踊ることが普通の人はないじゃないですか。その表現をできるのがダンスなので、そこに魅力を感じたんじゃないかなと」
2人でペアを組んでもうすぐ4年になります。小林さんの印象は…。
前田佳音さん(15):
「結構、時間にルーズなので、『ちょっと遅い』とか言ってくれたり、お母さんみたいな感じ(笑)。(自分は)ダメだった踊りのところとか結構、言うんですよ『ここが何とかで!ここが何とかで!』みたいな。でもそれもちゃんと聞いてくれて、否定せずに全部試してくれるので、組んで良かったなって思います」
共に負けず嫌いでペアとして相性も良かった2人。その後、大会で好成績を収め、日本ダンススポーツ連盟の「強化選手」となりました。
そして、2022年6月、ドイツで開かれたラテンの世界選手権・ジュニアの部に日本代表として出場。初めて世界の舞台を踏みました。
しかし…。
小林才時さん(15):
「海外の選手は体格もそうですし、気合や顔つきだとか迫力がとにかくすごくて、自分たちはもう縮んじゃってじゃないけど、いつも通りのダンスが表現できたかと言われると、自信をもって『はい』と言えない結果だったので」
2人は1次予選で敗退。大舞台に飲まれてしまいました。
前田佳音さん(15):
「メイクも全然違うし、髪も全然違うしみたいな感じで、踊り方も表現力が海外の人たちはすごい優れているというか、私たちに欠けているところだなという印象を受けました」
悔しさをバネに表現力を磨いた2人。7月、スタンダードの世界選手権の代表選考を兼ねた国内大会に出場。準優勝を果たし、再び世界選手権出場の切符を勝ち取りました。
さらにその勢いで、11月、国内最高峰とされる「三笠宮杯」でスタンダード優勝、ラテン準優勝も果たしました。(ジュニアスタンダード優勝、ジュニアラテン準優勝)
本番まで1週間余りとなった12月1日、練習は仕上げの段階に入っていました。
小林才時さん(15):
「コーナーで止まるところが、勢いとか遠心力あることもあっていつも止まれないけど、もう少し一瞬止まった後に動き出す感じの方が、はっきりして見える気がする」
前田佳音さん(15):
「付け加えたいんだけど、たぶん回って止まれないじゃん。バランス崩すんだよ、いつも」
予選突破のカギは表現力。体格で勝る海外の選手に負けない美しさ・ダイナミックさが必要です。
岡田明義コーチ指導:
「そこ!まだ余裕があるならもっとやっていい。もっと大きくエクステンションつけていいよ」
アドバイスを送る岡田コーチ。2人の才能を高く買っています。
岡田明義コーチ:
「(小林さんは)柔軟性とダンスのセンス、そういうものは他の選手に比べ際立っている。(前田さんは)柔らかさとリーダー(小林さん)のスピードについていける力がある。音感の良さですかね、その辺が強みだと思います」
練習を見守る小林さんの父・聖人さんと前田さんの母・理絵さん。送迎に金銭的な負担。家族のサポートがあって今の2人があります。
前田さんの母・理絵さん:
「(練習中は)家よりはちゃんとしてます(笑)。皆さんの期待に応えられるように頑張ってほしいなと思います」
小林さんの父・聖人さん:
「せっかくここまで続けてきたので思う存分、暴れてきてほしいというか、自分の演技をしてきてほしいと思います」
競技ダンスにかける青春。2人は12月8日、世界選手権の地・ブルガリアへと出発します。
前田佳音さん(15):
「まずは2次予選に行って上に上に上り詰めたいです」
小林才時さん(15):
「楽しむことを忘れないのが自分たちのダンスというか、重きを置いているところなので、やっぱり楽しんで、そこから出る表現力というのを出せたらなと思います」