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「新しい授業のカタチ」図工・美術にもICT タブレットやドローン「不思議でおもしろい」

新しい授業です。教育の現場にICT・情報通信技術がさまざまな形で導入されています。これまで進んでいなかった図工や美術の時間にもタブレットはもちろん、ドローンを使った授業が始まろうとしています。

長野市の城山小学校で行われた図工の研究授業。真剣に取り組む6年生の手元にあるのは「タブレット」です。

国が打ち出した「GIGAスクール構想」で小学校でもタブレット端末を使った「ICT教育」が進められています。目的は子どもたちの情報活用能力を育てること。

ただ、実際に絵を描いたり、工作をしたりする図工や美術の授業にはICTの導入は難しいとされてきました。

城山小6年生担任・中沢香名教諭:
「絵を描くために写真を撮ってきて、それを絵にするくらいでしか使っていなかったので、(ICTを)どうやって使ったらいいかわからないというのはあったと思います」

そこで、今回、取り組んだのは…

6年生:
「コンセントを鼻に見立てました」

学校にあるものや風景をタブレットで撮影。それを「顔」に見立てて、自分なりの「キャラクター」を作ろうというもの。

6年生:
「(今どんなことを?)ほっぺの色を付けてる」

使うのは資料の作成などに役立つソフト、「パワーポイント」。目や耳を描いて色を塗り、思い思いのキャラクターに仕上げました。

作品発表:
「『甘えん坊感』が前よりも強くなった」

6年生:
「思ったより難しかったけど、自分の思い通りにできたのでよかったです」
「普段は線とか自分の手で描くんですけど、タブレットを使って、形とかでいろいろなものを表現できるところが面白いと思いました」

城山小6年生担任・中沢香名教諭:
「図形を組み合わせたり子どもたちが簡単にできて、うまく絵を描けない子も、ICTでタブレットを使えばきれいに描けるので自信にもつながると思います」

一方、こちらは長野清泉女学院中学校で行われた美術の研究授業。

班ごとに花や果物のオブジェを制作。それをドローンで撮影し、「鳥の視点」をテーマに映像作品にしました。

農業や建設、防災などの現場で普及が進むドローン。学校にも配備する時代がすぐそこまで来ています。

1年生:
「普段とは違う見方で見るので、とてもきれいだったし、不思議で面白かったです」

更北中(研究授業を担当)上本忍教諭:
「生徒の見方・考え方を広げるという目的で、子どもたちが自由な発想に結び付けてくれる。(ICTを)積極的に活用していきたいです」

ICTを駆使した新しい図工や美術。技術の進歩は、児童生徒の発想や創造力も豊かにしてくれるのでしょうか。
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長野放送ニュース

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