■技術者から「生ハム職人」に

As Neco Ham・野沢健太さん
なぜ、「峰の原高原」で「生ハム」作りを始めたのでしょうか。
栃木県出身の野沢さん。自動車の部品の製造会社などで技術者として働いた後、趣味の登山を楽しめる環境を探し、2022年に、地域おこし協力隊員として須坂市に移住しました。
「峰の原高原」の空きペンションに住み、何か地域貢献できないかと考えていたところ―。
As Neco Ham・野沢健太さん:
「まさにこの番組を夕食の準備をしながら見ていた、協力隊になりたての頃」
NBSの夕方のニュースが目に留まりました。2022年12月に放送した「生ハム」の特集です。
標高約1500m、長和町・姫木平で生ハムづくりに励む藤原伸彦さんを紹介。藤原さんが作る生ハムは品質が高く一流シェフも太鼓判を押しています。
■標高1500m 冷涼な気候

生ハム工房「As Neco Ham」(須坂市・峰の原高原)
その理由の一つが生ハム作りに適しているという、その土地でした。
「標高1500mの高原」は年間を通して冷涼で比較的湿度も低いため腐敗の心配が少なく、藤原さんは長期熟成に向いていると話しました。
As Neco Ham・野沢健太さん:
「標高1500mの高地で何ができるだろうと考えたときに、同じ標高1500mで元ペンションを活用した生ハム作りに取り組んでいる方の特集を見て、峰の原高原にもこれらは当てはまるのではというのが一番初めのきっかけ」
すぐに藤原さんが企画している「ワークショップ」に参加。協力隊員として働く傍ら、藤原さんの元に週1回のペースで通い、ノウハウを学びました。
■1年目から納得の仕上がり

野沢さんの工房を訪れたjambon de Himekiの藤原伸彦さん
そして2024年、工房を開設。2025年4月には、藤原さんが野沢さんの工房を訪れてアドバイスー。
jambon de Himeki・藤原伸彦さん:
「斑点が結構よく出てる。湿度が高すぎるのかな」
As Neco Ham・野沢健太さん:
「自分でやるとわからないことだらけだなと改めて感じています」
野沢さんの予想通り「峰の原高原」も生ハム作りに適していて、1年目から納得の仕上がりになりました。
野沢健太さん:
「藤原さんには感謝しかないんです。1年目で、食べていただいた方がおいしいというものを作れるようになったのは、藤原さんの所で学んだ成果の第一歩だと思っています」

