■エチオピアの気候を信州で

栽培方法による味の変化を試す
軌道に乗ってきたコーヒー栽培。今は次の段階、「栽培方法による味の変化」を試しています。
ハウスは温度や湿度をセンサーで徹底的に管理。これまで最低気温は15℃を下回らないようにしていましたが、今年はあえて11℃に設定しました。
アート金属・中曽根英明さん:
「今はエチオピアの気候をまねしているんですけど、あえて寒暖差、それから水分量をなるべく近づけることによって酸味のある味や、エチオピアのモカコーヒーに近いような味を目指してコントロール」
今年9月には東京で開催された世界中のコーヒー関係者が集まるイベントにも参加。これまでの取り組みを紹介しました。
中曽根さん:
「国産コーヒー飲んでみたい、買いたいというお客さまたくさんいらっしゃいました。国産コーヒーってやっぱり相当注目されてるんだなって」
注目を浴びた「信州産コーヒー」。手ごたえをつかみアート金属はいよいよ「商品化」に向け本格的に動き出しました。
■信州産コーヒー プロの評価は?

2種類の豆で味を確かめる
12月10日、市内のコーヒー店で開かれたのは「試飲会」。”味”のチェックです。
亀山珈琲焙煎所・亀山陽介さん:
「良いところだけでなく、特に悪いところとか含めて感想、味の評価をしてほしい」
集まったのは県内各地でコーヒー店を経営するいわば「プロ」たちです。煎り方を変えた2種類の豆で味を確かめます。
■「インパクトが…」厳しい意見

「カッピング」
まずは、「カッピング」という方法でテイスティング。挽いた豆に一定量のお湯を注ぎ上澄みを味わうため、豆本来の味が評価できます。
東御市でコーヒー店を経営・原沢雅直さん:
「個性が強くないじゃないですか。でもナッツ感とか出やすいと思うので、そんなに合わなくはない気がします。酸味もあるし」
亀山珈琲焙煎所・亀山陽介さん:
「果実感も甘味もあるんですけど、他と比べたらちょっと弱いかなと。確かに存在はしている。でもまだまだ表に出てきていないっていうところは正直」
厳しい意見が相次ぎました。
テイスティングした人:
「インパクトがないね」
「ないですね」
「残念だ。まあ来年は変えるね、何を変えるかね」
中曽根さん:
「ちょっと考えましょう」

