ミカンの木
ぐっと冷えこんだ今朝。
長野市街地にも久しぶりに雪が降りました。
さて、この冬の時期に私が気になること。
それは、実家の庭にある
1本のミカンの木の様子です。
私が小さいころから実家にあり、
今年はいくつミカンが実るかと、
毎年楽しみにしています。
もともとこのミカンを育てていたのは、祖父。
一生懸命育てたミカンを
お正月に鏡餅の上に飾ったり、
こたつに入りながら家族と食べたりしたことを
いまでも覚えています。
そんな祖父は6年前に亡くなり、
今は祖母がミカンの木を育てています。
私たち家族にとって、
祖父が残したミカンの木は、
大事な存在なのです。
先日、上田市の実家に帰ると、
いくつかミカンが実っていました。
夕日をそのまま映したかのような橙色の実。
その重さで、枝が下に引っ張られ、
まるでミカンが収穫をせかしているような様子に、
ほっこりしました。
大好きだった祖父が残した、ミカンの木。
実ったミカンは、大切に味わいたいです。
(産経新聞 コラムより)
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