「目」と「鼻」
「花粉症」という言葉が一般的になったのはいつ頃のことでしょうか。
私が初めて発症した36年前は
「アレルギー性結膜炎」とか「アレルギー性鼻炎」という病名が付いていました。
今や早春の風物詩となった感もある「花粉症」について
産経新聞のアナウンサーコラム「VOICE」に寄稿しました。
ご一読ください!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スギ花粉の飛散量がニュースになる季節がやって来ました。
花粉症と私の付き合いはかれこれ36年に及びます。
初めて発症した小学校6年の春、
突然目の痒みに襲われ、何が何だか訳が分からず力に任せて目をこすり、
医者に目の皮が一枚剥けていると言われ、仰天した記憶があります。
以来この季節になると、
目玉を取り出して剣山で突っ突き回し消毒したい!
鼻は取り外して冷凍保存しシーズンが去ったら再び取り付けたい!
などという妄想を抱いています。
「目から鼻へ抜ける」という諺があります。
物事の理解・判断が非常に早いという誉め言葉ですが、
同じような言い回しでも「目から入って耳から抜ける」となると、
見ただけで何も覚えず理解していないという意味になります。
目と鼻には花粉に敏感に反応する賢さがあるのに、
花粉症のない耳は鈍感なのかと勘繰ってしまいそうですが、
判断力が鈍らないよう自分の目と鼻をいたわってやろうと思う今日この頃です。