利之、京都へ行く。第四話
火曜よる9時放送中のドラマ「鴨、京都へ行く。」
コラボレーション企画「利之、京都へ行く。」第四話。
ドラマでは上羽鴨が女将として本格始動するも、ややすべり気味。
そこへ仲居さんからの
「価値観を押し付けんといてください。」
との強烈な一言が印象に残る回だった。
京都の食といってみなさんが想像するのは何だろう。
京野菜、湯豆腐、ハモ、漬物、和菓子・・・。
学生にとって京都の食とはラーメンである。
意外と思われるかもしれないが京都はラーメンの街である。
それもかなりレベルの高い・・・。
今信州はラーメン店が群雄割拠する時代だが、
京都はおそらく僕が住み始めるはるか前から戦国時代だった。
ラーメン自体は実にシンプルなものだった。
麺とスープとチャーシューとネギ。
基本これだけ。
どの店も麺とスープに個性があり、
どちらをどちらに合わせたのかは分からないが、
この二つの相性が抜群だった。
僕は京都に出て初めて本物のラーメンに出会ったと思っている。
長野放送に入社間もない頃、先輩に京都取材があり、
とっておきの一件を紹介したところ思いがけず不評を買うという苦い経験がある。
あの時はこのラーメンの美味しさが分からないのかと
がっかりしたものだが、今はドラマの中の仲居さんの言葉が胸に刺さる。
「価値観を押し付けんといてください!」