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大谷アナ ブログ(“かなえ”よう!みんなの夢)

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ブーゲンビリアに想いを馳せて…

あれから71年...


オバマ大統領の、広島訪問。

原爆を投下した国の大統領の、初めての訪問という、歴史的な一日を迎えました。

被爆者は、どんな気持ちで見守っていたのでしょうか。


幼い頃、原爆にあった、松本市の馬場喜美子さんの、
「亡くなった人には献花して冥福を祈ると思うけれど、
それよりも、これからのことを考えてほしい...」という言葉が、強く印象に残りました。


「核兵器のない世界」。
同じ人間同士が、人間を苦しめる世の中であってほしくない。
そのためには何ができるのか...
考えさせられる日でした。


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夏のような陽気で、鮮やかに咲き誇るブーゲンビリア。
この花をみると、いつも「インド」の思い出がよみがえってきます。


...学生の頃、「発展途上国」といわれるところは、実際どんなところなのか。
自分の肌で感じたくて、インドの小さな村を訪れました。

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その村で、どこにいっても満開だったのが、このブーゲンビリア。
日差しに負けないくらいの明るい花と、現地の人の笑顔が印象的でした。




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炊き出しに、列をつくるダリットの人たち。

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子どもたちは、みな、具体的な夢を持っていました。


インドには、今でも
「ダリット(不可触民...触ると穢れると、差別されている人)」
と呼ばれる人たちがいます。

そのダリット村に滞在した際、
「核兵器廃絶」を強く訴え、活動を続ける男性に出会いました。
インドやその周辺では、強くそのようなことを訴えると、身の危険もあり、
その男性は、銃をむけられたこともあるといいます。

「なぜ、危険とわかっていて、声をあげるのですか?」
思わず問うと、
「家族を守りたいからだ」と、きっぱり。


「家族を危険にさらしたくないからだ。
子どもに、怖い夢をみさせたくないからだ。
私は誰よりも家族が大切。
あなたもそうで、誰もしもが同じはず。
「家族を守る」というのはとても小さなことに思えると思うけれど、
みながそういう気持ちを忘れず相手に対しても接すれば、
その輪が広がって、きっと世界は平和になる」


確かに、世界平和、人類の幸せ...
は規模が大きすぎて何からどう考えていいのかわからなくなりますが、
一番身近な人、家族を大切に暮らすことが、その大きな平和に繋がっていくのかもしれません。


そんなことを、ふと思い返した一日でした。