■暴力より多い「ネグレクト」

劣悪な環境に置かれたネコたち
講演やシンポジウムはこれまでに195回にのぼり、約18万人が参加。
全国で相次ぐ動物虐待事件。杉本さんは、これまで、悪質なペットビジネスをなくすために、「正しい選択・行動」をしてほしいなどと訴えてきました。
後を絶たない動物虐待は、暴力で傷つけるものだけではありません。
「Eva」代表理事・杉本彩さん:
「暴力以上に多いのはネグレクト。やるべきことをやらずに、ほったらかし。(動物が)長期にわたり痛み苦しんだ挙句、命を落とす事例が後を絶たない」
エサや水を与えない。病気などを放置する。汚れた環境に置き続ける。死につながる「ネグレクト」です。
■「殺しても数十万の罰金」厳罰化を

署名活動
訴えるのは虐待を未然に防ぐための法の厳罰化です。
「Eva」は署名活動を展開。2019年の動物愛護法改正で、動物を殺傷した場合の罰則は「5年以下の拘禁または、500万円以下の罰金」に引き上げられました。
一方、「ネグレクト」は1年以下の拘禁または、100万円以下の罰金。
杉本さんは、最低でも「3年以下の拘禁または300万円以下の罰金」が必要と訴え、活動を続けています。
「Eva」代表理事・杉本彩さん:
「一般の感覚と司法の感覚がものすごく乖離している。どれだけ動物を殺したとしても、数十万円、20、30万円の罰金で終わるんですよ。そんなの簡単に払えるじゃないですか、事業してたら」
■「市民の声が社会を変える」

公益財団法人動物環境・福祉協会「Eva」の杉本彩代表理事
話を聞いた人たちは―。
参加者:
「真っすぐで力強くて、熱い思いが伝わってきました」
「ネグレクト、虐待、ショックを受けたし、いろんなものを解決しないといけない」
私たちにできる一歩は―。
「Eva」代表理事・杉本彩さん:
「(動物は)どれだけ苦しくても自分で声を上げることができない。(虐待を)見て知った人が声を上げるアクションを起こさない限り、動物はずっと苦しみ続ける。勇気を出して通報していただきたい」
「市民の声が大きくならないと法律も変わらないし、司法が動物虐待をどう受け止めるかというところも、私たちが声を上げていって少しずつ伝わるんだろうと思うので。すてきな牧場でいつもと違う雰囲気で、楽しく話ができてありがたかった」
大きな社会の変化も個人の小さな一歩から。どんな命も尊重される社会をめざし、今後も活動が続きます。

