■「かっこいい」から「尊敬」へ

「見習い」の腕章をつけて勤務
そんな父の背中を追って運転士になった弥沙さん。
実際に運転席に座ることになって、初めてその大変さ、責任の重さを実感しました。
中澤弥沙さん:
「運転していると、運転士さんすごいなっていう尊敬、かっこいいから尊敬に変わった」
この時はまだ「見習い」の腕章をつけた運転士。
一人前になることを目指し、先輩の指導を受けながら、「見習い運転」を繰り返してきました。
指導担当の先輩運転士はー。
望月浩次さん:
「まだ(鉄道業界での)経験がそんなにない中で、挑戦しようっていうすごい向上心を感じて。今はもう自分でこうします、ああしますって、自分でやっている」
■緊張の「独り立ち」当日

緊張する弥沙さん
そしてついに、独り立ちする日がやってきました。
9月17日、この日は午前中が休みで、デビューは午後の電車でした。
中澤弥沙さん:
「笑顔を忘れるんじゃないかなっていうくらい緊張しているんですけど、この顔をお客さまが見たら不安になると思うので、乗務前には切り替えて笑顔でできればいい」
父・俊貴さん:
「多くの方に支えていただいて、今があるとういことを忘れることなく、感謝の気持ちを常に持ち続けて、安全運行に努めていってほしい」
午後2時過ぎ―。制服姿の弥沙さんが新島々駅にやってきました。
出発時刻の午後2時45分が迫ります。
中澤弥沙さん:
「よし、行きます」
先輩:
「行ってらっしゃい、頑張って」
仲間に見送られ、いざホームへ。
中澤弥沙さん:
「(緊張しますか?)緊張します、どうしよう。いや、どきどきですね」
■「見習い」の腕章外し、出発進行

チェックを終え、出発
担当する電車がホームに入線してきました。
乗務員室に入ったら機器の点検を行います。一つ一つ異常がないか確認。安全運転のためには、欠かすことができません。
すべてのチェックを終えた後、ついに出発時間を迎えました。
無線:
「発車オーライです」
中澤弥沙さん:
「出発進行」
午後2時45分、新島々駅発車―。
街の中を走る電車。
目的地の松本駅までは約30分かかります。先輩運転士も、腕に巻いていた見習いの腕章もありません。

