■閉店した名店の跡地に「ビビっと」

「いってらっしゃい」と客を見送る「珈香」のマスター(2024年取材)
建物は「珈琲館 珈香(こか)」が2024年8月まで営業していた場所です。
1978年から45年以上営業した常連客も多い店で、奥村さんたちも、訪れたことがありました。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「マスターがすごくいい方で、帰るときも『いってらっしゃい』ってお見送りしてくれて、すごくすてきな喫茶店という思い出があります」
珈香が閉店して2年。
物件を紹介された奥村さんは、祖父の喫茶店に似たレトロな雰囲気が気に入り、すぐに出店を決めました。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「ここがすごくビビっときたじゃないですけど、自分がこれからやっていくというのが想像できたのが一番大きくて」
■「イロドリ」に込めた2つの思い

クリームソーダ(全7種類・700円~1000円)
劣化していた壁や床の補修、机や椅子の修理も自分たちで行い、店は「喫茶イロドリ」と名付けました。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「色とりどりのクリームソーダを提供しているっていうところからで、あとは来ていただいたお客さまと一緒にこのお店を彩っていけたらいいなっていうので、『イロドリ』ってつけました」
看板メニューは、「クリームソーダ」です。
全部で7種類あり、味はもちろん見た目でも楽しむことができます。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「クリームソーダは、おじいちゃんが昔やっていたってのもあって、それを飲んですごく記憶に残ってて、見た目もかわいいし」
■手間暇かけたフレンチトースト

フレンチトースト(1100円)
看板メニューはもう一つ。フレンチトーストです。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「家でも作れるものではあるんですけど、お店で手間暇かけて作ったものを提供したいって思って。この辺でもあまりやってる所はないって思ったので、フレンチトーストは看板メニューに」
自家製の厚切りデニッシュを生クリームなどを加えた特製の卵液につけ、一晩寝かせます。
その生地を、200度のオーブンで約10分間じっくりと焼き上げます。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「食パンがデニッシュでリッチな上に、生クリームも入れてることで、リッチ感が増して濃厚かなとは思います」
祖父・幸栄さんは「奥村さんの店ができたら訪ねたい」と話していたそうですが、かなわず2年前に他界。
奥村さんが目指すのは祖父の喫茶店のような地域に愛される店です。
イロドリ・奥村あゆみさん:
「おじいちゃんがやっていた喫茶店みたいな、常に常連さんがいるじゃないですけど、ちょっとあったかい空間で地元の方に愛されるようなお店にしていきたいなっていうふうには思ってます」

