■セラピードッグと歩んだ日々

中学時代からの飼い犬「かのん」ちゃん(提供:日高さん)
東京や宮崎、タイで育った日高さん。
競技ゴルフに打ち込む活発な少女でした。
幼いころから犬が大好き。中学時代に飼い始めた「かのん」ちゃんは、人の気持ちに寄り添う優しい性格で、セラピードッグとして活躍。
日高さん自身も、人のために働く犬や福祉の仕事に興味を持ち、大学時代には保護犬の活動に力を入れました。
日高桃樺さん:
「(保護した犬が)新しいお家に行って変わっていった姿や表情を見ると原動力になって、この笑顔が見られるならもっと頑張ろうというふうに思えていました」
■突然の病…大学をやめて実家に

インタビューに答える日高さん
しかし、在学中の2025年秋、体に異変が―。
体力や筋力が衰え、疲れやすくなりました。
日高桃樺さん:
「ただの疲れじゃないなと思ったんですけど、病院の医師を含め周りの人からは何も異常がない、精神的なもの、怠けだろうというふうに言われていた」
そしてついに大学内で倒れ、複数の病院にかかった結果、「慢性疲労症候群」と「線維筋痛症」と診断。
通学が困難になり大学をやめて、一度は東京の実家に戻りました。
日高桃樺さん:
「もちろん、すごく悲しかったし、へこんだんですけど、得体のしれない体調不良に、原因が分かったうれしさの方が当時は勝っていて」
■痛みを抱えながら、国内初の挑戦を

車で日本聴導犬協会へ
病気により極度の倦怠感や疲労感が続き、筋肉や関節にこわばりや痛みも生じます。
原因は不明で、症例が少なく個人差も大きい病気です。
日高桃樺さん:
「私の場合は関節痛と筋肉痛がほぼずっとある状態。痛いんですけど、それをだましだまし生きているというか、痛いからどうしようっていうより、うまく付き合いながら、どう生きていけるかなっていうのを考えるようにしています」
痛みを抱えながらも前向きになれたのは、「目標」ができたから―。
朝の支度ができたら、助けを借りて車へ移動です。
日高桃樺さん:
「(痛みが)しんどい時もあって、そういう日は(車に)乗らないように。痛みの場所とか状態が日々、変動するんですよ。きょうは割と指関節が」
犬たちも一緒に移動。
到着したのは宮田村の日本聴導犬協会。
2026年で発足30周年で、これまでに40匹以上の聴導犬・介助犬を育成しています。
日高さんは訓練士学院で、障害者のための育成プログラムの第1号として、7月から訓練を始めました。国内では初のケースです。
日高桃樺さん:
「もう犬の道には携われないと思っていたので、まだそんな道が残っていたんだといううれしさで、心配ではあったんですけど、こういう体になってから本当に諦めることばっかりだったので、ちょっとわがままにやりたいって思ってみてもいいかなって」

