■力士支える姿に憧れて

名古屋場所前の合宿稽古
力士ではなく床山にー。
決意した床空さんは2024年の出羽海部屋の木曽合宿の際に、床力さんに直談判。中学卒業後、すぐに入門。
2026年6月に研修を終えて正式に採用され、「床山」としての人生をスタートさせました。
床空さん:
「力士を支えるのがかっこいいなと思って、そっちの方が魅力的だと」
故郷を離れて半年。部屋での生活にも慣れ、兄弟子たちともなじんできました。
一方で、ふとしたときに思い出すのは家族や友人のことです。
床空さん:
「家族とか友達のことを思い出すと、やっぱり寂しいなとは思いますね。親たちは何しているだろうとか、家族はどうしているだろうなとか」
■半年ぶりの再会に母は…

母・理恵さんと再会
6月、木曽町で行われた出羽海部屋の木曽合宿。床空さんにとっては半年ぶりのふるさとです。
母・理恵さんとも久しぶりの再会です。
母・理恵さん:
「(顔つきが)変わりましたね、あと太った。木曽から行くとき、1月は62キロだったんですけど、今は70キロあるというので、がっしりしています」
床空さん:
「(久々に会えて)うれしい。あまり変わっていなかったです」
■普段はできない関取の髪結いに挑戦

特別に出羽ノ龍の髷を結う
再会に笑顔を見せたのも束の間。部屋に戻ると「床山」としての仕事が待っていました。
床力さん:
「出羽ノ龍関のちょんまげ、うまいことできたことないもんな」
床空さん:
「はい」
御嶽海:
「あと30分はかかるよ」
床空さん:
「そうっすね」
床力さん:
「普段は、『関取衆』は僕がやっているので、あまり触ることのない出羽ノ龍関のちょんまげを、特別にきょうはやらせてもらっている」
関取は十両以上の力士のこと。部屋では、御嶽海と出羽ノ龍の2人です。
十両・出羽ノ龍:
「(出来栄えは?)いいんじゃないですか。でも覚えたてなので、これから勉強していく」
■御嶽海も期待「看板に恥じぬよう」

御嶽海の髷を結う先輩・床力さんの手さばきを学ぶ床空さん
“地元の子供”として参加したこともある木曽合宿。憧れの先輩、床力さんに「床山になりたい」と伝えた場所でもあります。
床空さん:
「(当時は)入れるか分からなかったので、床山として立てることはうれしい。(髪結を)やっているかっこいい姿を(地元の人にも)見てもらいたいです」
床力さん:
「(地元の)期待も大きいと思うので、より一層仕事も頑張ってくれるんじゃないかと」
同じ上松町出身の御嶽海も“後輩”の様子を気にかけていました。
御嶽海:
「合宿に一緒に参加できたのはうれしいですし、こっちがドキドキしますね。(どういうドキドキ?)ちゃんと覚えてもらえるかなとか、出羽海部屋という名門に入ってきたということは、看板を背負っていますから、それに恥じないようにやってくれるかなというドキドキですね。(御嶽海の髷を結う日は近い?)いやいや、ほど遠いですね」
「床山」として仕事に励む息子を、初めて見た理恵さん。
母・理恵さん:
「初めてだったんですよ、全部整えるのを見るのが。これだけ結えるようになったんだって。みんなによくしてもらってるので、愛される床山さんになってもらえるといいかな」

