
土石流災害から12年 長野県南木曽町
長野県南木曽町で中学生1人が死亡した土石流災害から7月9日で12年です。現場近くの小学校では、土石流の危険性などを学ぶ授業が行われました。災害から命を守るための取り組みが続いています。
「平成じゃぬけの碑」。
12年前、土石流が襲った沢に建てられた慰霊碑です。
南木曽町では、昔から土石流のことを「蛇抜け」と呼び、恐れてきました。
若い命が奪われたあの災害は、今も住民の心に刻まれています。
2014年7月9日の夕方、大量の土砂や流木を巻き込んだ土石流が発生。
下流の住宅に大量の土砂が押し寄せ、40棟あまりが被害に遭い、当時中学1年生だった男子生徒1人が死亡しました。
原因となったのは視界が真っ白になるほどの猛烈な雨。
発生までの1時間の解析雨量は97ミリに達していました。
町では7月9日前後を「防災週間」に定め、毎年、啓発を進めています。
南木曽町・向井裕明町長:
「12年前もきょうみたいな暑い日で、夕方から白い雨が1時間ほど猛烈に降って災害が起きた。教訓を生かして、災害に負けない町づくりを進めていきたい」
多治見砂防国道事務所の職員:
「土砂災害はすごく怖いものなので大切なのは、“自分の身は自分で守る力をつけてほしい”ということを伝えたい」
沢のすぐ近くにある南木曽小学校では、2026年も7月9日に合わせて防災学習が行われました。
国土交通省多治見砂防国道事務所の職員が土石流発生のメカニズムを説明し、「発生の前触れを知ること」「ハザードマップで危険な場所を確認しておくこと」の大切さを訴えました。
続いて、「防災かるた」を使った学習も。
とった札を並べると―。
児童:
「雨が降っているときや、そのあとに小石が落ちてきたらがけ崩れの前触れだよ」
防災に関する知識が書かれています。
6年生:
「僕が生まれる1年前に土砂災害があってずっと学んできた。予想してすぐに逃げる、避難する」
「土砂災害はすごく恐ろしい災害で、いつも覚えていないといざというときに動けないと思った。テレビの(警報)意味が分かったので、家族に伝えて、それをちゃんと見たい」
木曽地域では、大雨となった6月26日にも、上松町の滑川で土石流が発生しました。
多治見砂防国道事務所は雨が続く場合や警報が出た場合は、絶対に川に近づかず、早めに避難するよう呼びかけています。

