
「菓子庵石川」(長野県伊那市)
資材高騰を受けての一手です。長野県伊那市の老舗菓子店が7月から始めたのが菓子箱のリユース。箱代がかからない分、客の負担が減り、環境にも優しい取り組みです。
伊那市で創業100年を超える「菓子庵石川」。
7月から新たな取り組みを始めました。
記者:
「これ、家から持ってきた箱です」
菓子庵石川・石川信頼社長:
「チェックさせてもらいますね。大丈夫です、使えますね」
客が持ち込んだ「石川」の箱に再び菓子を詰めて販売する「菓子箱」の再利用・リユースです。
菓子庵石川・石川信頼社長:
「うちの箱、いい箱なので。でも使い道がない場合は捨てられていたと思うので、それを再利用したいなっていう思いがあって」
再利用に踏み切ったきっかけは物価の高騰です。
店では材料費や包装資材の高騰で、7月1日から菓子を値上げ。
人気商品の「ちいずくっきぃ」は1個あたり11円、「ちいずぷっちぃ」は10円上がりました。
菓子箱も同じで、40年以上変わらない金と銀の箔が散りばめられた贈答用の箱は、50円値上げし、最も小さな箱でも200円に。
そうした中で始めた菓子箱のリユースは、持ち込んだ箱を使って購入することもできますが、箱の回収も受け付けています。
回収した箱は汚れや痛みがないか確認し、再利用と分かるシールを貼ります。
リユースの箱の商品は、箱代がかかりません。
客の反応は―。
客:
「(菓子箱は)再利用ができるかなと思って、とってあります。すぐ使うというわけではないので、もし使ってもらえるなら持ってくるかな」
「とってもいい取り組みだなと思いますし、リユース品でも私は嫌だなとは思わないので。中身が大事です」
客の負担を減らそうと始めた取り組みですが、環境への配慮としても広がってほしいと考えています。
菓子庵石川・石川信頼社長:
「受け取った方が、『リユースの箱か』って(否定的に)思うのか、『リユースいいじゃん』って思うのか、意識の違いがあるので懸念はしているんですけど、贈る方・贈られる方との関係性だと思うので、使うお客さまに選んでいただく形になる。それ(リユース)がいいと思ってもらえる社会になっていってほしい、その第一歩に」

