■人手不足と物価高騰も克服へ

水車家に配属されたテヅカ精機・矢ケ崎健二さん
一方で、個人経営では難しかった課題にも対応することができました。
古田秀行さん:
「まず人件費。一番お金かかりますし、あと人(の確保)。これは自分ではもう探せなかっただろうなという感じです」
5月からスタッフとしてテヅカ精機の社員が配属されました。
社員も飲食業は「初めて」ですが―。
水車家に配属 テヅカ精機・矢ケ崎健二さん:
「喜んで帰っていただきたいと思いますので、これはどの業種も同じ。先代の思いを受け継ぎながら、一緒にやっていこうと思いますね」
混雑時には、手塚社長もいちスタッフとしてフロアに立つことも―。
5月の大型連休には、社員が連日助っ人に訪れ、乗り切りました。
今後は味を引き継ぐ人材育成にも取り組みます。
もう一つの課題は「物価高騰」。
客足が遠のくのではと、値上げに踏み切れずにいましたが、会社が市場調査をした上で値上げし、店のこだわりを打ち出すなど、PRを強化しました。
古田秀行さん:
「社長はやる気満、アイデアのいっぱいある人ですから」
■「点から線へ」宿泊業にも挑戦

福島宿にある創作和食店「肥田亭」
福島宿にある創作和食店「肥田亭」。
こちらも一度は閉店しましたが、「水車家」の経営を決めたことを契機に手塚精機が引き継ぎ、先にオープンしました。
会社は今後、宿泊業にも挑戦する予定で、「水車家」を含め、多角的な事業で木曽地域の活性化につなげたいと考えています。
テヅカ精機・手塚良太社長:
「まだまだ点の発信しかしていない。それがちゃんと線としてつながって、全体として、地域として発信できれば、木曽という地域はまだまだポテンシャルを持っているんじゃないかな。(水車家の)良さを残して、さらにブラッシュアップしていきながら、地元からも外からも愛されるそば店になっていったら」
■「あと10年」味を守り続ける

水車家(長野県木曽町日義)
58年目にして再スタートを切ったそば店。
古田さんは味を守りながら、店がさらに発展するよう力を尽くします。
水車家 3代目・古田秀行さん:
「水車家という名前も残るし、あと10年、15年はここで頑張っていきたい。おいしかったよと言ってくれるお客さんが増えるようにしていきたい」

