■実感した地元の魅力と在宅医療不足

中川村
帰る場所として選んだのが富永さんの地元・中川村でした。
SAKADONEを運営・富永良謙さん:
「世界一周まわった後でも、中川村ってすごく魅力的だと思った。暮らしやすい場所で、帰ってきたからこそ気づく中川村の良さ」
その後、飯田市内の病院で働いた富永さん。地域の医療現場に目を向ける中で、気づいたことが―。
SAKADONEを運営・富永良謙さん:
「病院で働く中で、中川村周辺の在宅医療が不足している話を聞いたり、じかで感じて、自分で起業をして地域に貢献できたらと」
2023年、在宅支援サービスを行う会社を開業。代表でありながら、今も訪問看護師として働いています。
■訪問看護で住民と向き合う日々

訪問看護を行う富永さん
ぽれぽれ代表・富永良謙さん:
「1週間に1回、訪問しているので、家でどんな様子か、家族の困っていることはないか聞く」
この日訪ねた佐々木育子さん(67歳)は、20年ほど前に病気を患い、歩くことが困難です。
ぽれぽれ代表・富永良謙さん:
「息が苦しいとかないですか。痰が出たりは?」
佐々木育子さん:
「咳出る時が」
日々の体調はもちろん、通院や投薬なども確認します。
夫・佐々木正太郎さん:
「いろいろ親切に心配して電話くれたり、ありがたく思っています。いろいろな人との(交流)が少なくなってきたのでそういうのができれば」
■「住民の居場所を」旧旅館を改装

冨永さんと妻・茜さん
訪問看護を通して地域の人と関わる中で生まれたのが、「地域住民の居場所をつくりたい」「村の良さを発信したい」という思いでした。
その実現のために選んだ場所が、会社の事務所でもある「旧・坂戸旅館」です。
20年ほど前まで営業していた古い建物を1年かけて改装。
4月24日に、交流拠点の「SAKADONE」としてオープンさせました。
妻・茜さん:
「(富永さんは)なんでも挑戦して努力しているなって。やりたいことを聞いて、影で支えてあげられたら」

