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年3000円→月3000円に 帰宅は夜8時過ぎ 部活動の「地域移行」で課題  長野県は休日87.5%平日43%が移行予定 練習場所まで自転車で25分、それでも「陸上ができてうれしい」

■指導者の確保に奔走

千曲坂城クラブ 陸上専門部・宮入修一さん

「指導者の確保」も大きな課題です。

千曲坂城クラブに登録している指導者は270人。このうち教員の「兼業」は51人と2割以下で、ほとんどが「地域の指導者」です。

クラブは、設立時から説明会などを数多く開き、指導者確保に力を注いできました。

陸上専門部の地域指導者は8人いますが、宮入さんは20年以上のコーチ経験で得た人脈を駆使して、指導者確保に奔走したといいます。

千曲坂城クラブ 陸上専門部・宮入修一さん:
「この学校の卒業生で地元に残っていたり、協会の関係者で声をかけて手伝ってもらっています」

■3000円の「年会費」が「月会費」に

「千曲坂城クラブ」の練習

そして「費用負担」も大きな課題です。

休日だけでなく平日まで活動が広がることで、指導者への報酬・施設利用料・移動費などの負担が増えることになります。

千曲坂城クラブでは―

宮入修一さん:
「すべての専門部が、一律月会費が(上限)3000円。2026年度からスタートしているので、各ご家庭の負担になる部分なので、その辺(負担感)がなければいいなと」

2025年度までは保険を含め3000円の年会費だけでしたが、2026年度から活動時間によって上限3000円の「月会費」を徴収するようになりました。

柴田さんの母・志乃さん:
「学校の先生から地域の指導者になるので、料金の発生は仕方ないかなと。(月会費は)そんなに気にしていなくて(指導に)専門性もあるので、負担ではない」

県内の多くのクラブでは会費だけでは賄えず、行政からの補助金を活用しているのが現状です。

しかし、補助金が将来も維持されるかは不透明で今後、自立した運営の検討が求めれられるかもしれません。

■県も課題解消へ「伴走支援」

オンラインクラブの実証実験(2025年12月、御代田町)

一方、県も、応援サポーターや指導者を募集し、クラブとのマッチング支援を行うなど、課題解消にむけて取り組んでいます。

県教委事務局保健厚生課・柳沢誠さん:
「子どもたちの多様なニーズに応えることができるように、伴走支援をしていきたい。子どもたちが将来に向かって豊かなスポーツライフ、文化活動を継続していく、裾野を広げていきたい」

ネットを活用した「オンラインクラブ」の実証実験も行い、離れた地域にいてもプロの指導などが受けられるような体制づくりも進めています。

県教委事務局保健厚生課・柳沢誠さん:
「オンラインを活用して指導をする中で、子どもたちのニーズに合わせた活動につながっていけば」

■平日も43%が移行予定 地域差も

進捗状況(2026年1月時点)

県内は全国的に見ても先進的に地域展開を進めていて、2026年度末までに平日も約43%が移行を完了する予定です。

ただ地域によって差があり、北信の69%に対し、南信は24%にとどまっています。

子どもたちのクラブ活動をどう支えていくのか。

先ほどの課題以外にも、「移動・送迎問題」や「指導の質の担保」など、問題は山積みで、行政と地域・学校が一体となって、知恵を絞る必要がありそうです。

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