YouTube X Instagram

「もう終わった…」指が動かない絶望 アルパ奏者・上松美香さんが「局所性ジストニア」を乗り越え復活 支えになった「ママ友」の存在とミニハープで奏でる故郷・安曇野への感謝

■絶望の中「ママ友」が光に

幼稚園のママ友たちの演奏

大好きな「アルパ」を思うように演奏できない苦しみ。いつ完治するか分からない不安。

子育てにも追われ、音楽活動から遠ざかっていた中、4年前、次男が通う幼稚園の行事で「ママ友」たちが演奏する姿を見たことが転機となりました。

上松美香さん:
「幼稚園に通う子どもたちのママ友たちが音楽大好きだった。歌も大きな声で歌ったりしてすごく楽しそうで、それを見ていたら私もお母さんたちと一緒にもう一度、音楽やりたいな。完治したい、この病気を絶対に完治したいと思った」


■小さなハープの無限の魅力

音楽家・上松美香さん

もう一度、音楽を届けたい。

復帰への覚悟を決め、リハビリのために手に取ったのがミニハープでした。

現在、3人の子育て中の上松さん。アルパより小型のミニハープは、子育ての合間にも気軽に演奏できる楽器でした。

上松美香さん:
「(ミニハープは)小さいんですけど、表現できる音楽は無限。とても広い音楽をこの小さなハープで表現できることが一番の魅力」

リハビリを続けるうちに症状も改善し、2025年から少しずつ音楽活動を再開しました。

上松美香さん:
「また本来の演奏の仕方で音楽が届けられるんだということが、心の中で気持ちいっぱいにあふれていた」

■観客から感動と称賛の声

ソロコンサート(3月20日、安曇野市・豊科公民館)

20日は、活動再開後、初めてとなる地元での演奏会。約450人が訪れました。

上松美香さん:
「ただいま」

観客:
「おかえり!」

♪「見上げてごらん夜の星を」

4曲目で披露したのは、地元・安曇野市を思いながら作曲したオリジナル曲です。

♪オリジナル曲「安曇野」

最後には、観客の歌声とともに「早春賦」も演奏しました。

♪「早春賦」

観客(市内から):
「ハーモニー、重なる音の美しさ、すごく魅力的」

観客(市内から):
「安曇野市で、こんなすてきな人がいらっしゃるというのは誇れますね」

観客(東京から):
「病気で(指が)動かなくなったと相当、精神的にくるものがあったと思うが、それを乗り越えられたのは本当にすごいな」

■「今の自分の音色が好き」

音楽家・上松美香さん

病気を乗り越えて活動を再開した上松さん。

これからは、今の自分だからこそできる音楽を届けていきたいとしています。

音楽家・上松美香さん:
「今の自分の音色が好きだなと思う。昔の演奏もあの時はあの時で光り輝いているものがあったんですけど、今の自分の音が好きというのを自信をもって言えるのは、病気にかかってからだな。苦しかったり、いろんなことがあると思うんですけど、『隣で必ず光があるよ』と言えるような音楽を奏でていきたい」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

最新記事はこちら

こちらもおすすめ

記事一覧へ