■餌やりは悪いことなのか?

餌を食べる地域猫
一方、参加者からはこんな質問も―。
参加者:
「わが家に猫が毎日ごはんをもらいに来ます。アレルギーがあり飼育が難しいので罪悪感がありながらもごはんを与えています。ごはんが食べられず弱ったり、寒さで凍えたり、心配で助けてあげたくなるのですが猫のためにはならないのでしょうか?」
出口クリスタさん:
「まず注目すべきなのは避妊去勢手術をして、それ以上猫を増やさないこと。餌を与えること自体は悪いことではないのかな(と思います)」
地域猫活動アドバイザー・松木信賢 獣医師:
「じゃ、餌やりをやめたらどうなるの?実際に上田市で起きた事例を紹介すると、家の中まで猫が入ってきます。その地域の皆さん困っちゃったんですよ。(猫には)なわばりがあります。(自分の)なわばりの外には出られない、他のなわばりにいる猫たちにブロックされちゃうから。つまり(餌がもらえなくても)ずっとそこにいるわけです。じゃ、猫たちはどうするかというと、ごみ箱をあさってみたり、隙間のある家に入って餌をあさる」
猫が集まる餌場は野良猫を捕獲できる場所でもあります。
松木信賢獣医師は、「地域猫活動」には餌をあげる人の協力が重要で、猫に不妊手術をしたうえで決まった時間と場所で与えるのがルールと説明しました。
■小学生でもできることは?

出口クリスタさんと松木信賢獣医師
小学生から質問も―。
小学生:
「小学生でもできることはありますか?」
出口クリスタさん:
「小学生でもできること、その猫の状態を見てあげる。けが、風邪、目ヤニ、鼻水、皮膚病。そういうところを見てあげて把握する。でも、こう思ってくれただけで十分。中学、高校、大人になっていったとき、この思いを行動に移せるから」
地域猫活動アドバイザー・松木信賢 獣医師:
「多くの大人に知ってもらうってことをやってもらえればいいかな。こういうことを勉強した、手術の助成が市でもあると伝えるだけで地域を動かしていく力になると思います」
人と猫の共存をめざす「地域猫活動」。
多くの住民の理解と共感が求められます。
■「助けを必要としている猫が」

地域猫
小学5年生:
「小学生でもできることを発表してくださったので、自分でも考える前に行動できるような人になりたい」
父親:
「うちも猫を飼っています。(家猫も外猫も)等しく幸せにって言葉がいいかわからないけど、どちらも幸せに暮らせるようできることはやっていきたい」

地域猫
地域猫ボランティア:
「(住民同士が)対立する形ではなく協力してもらう」
出口クリスタさん:
「家の外にも助けを必要としている猫がいるよ、少しでも貢献したい気持ちで参加させてもらった。皆さんが少しでも頭の片隅に、こういう活動があることを知ってもらえたら」

