■神棚に「イワシ」を供える風習も

イワシを神棚に供える
伊那市出身の重盛赳男アナウンサーの実家の「年取り魚」は「ブリ」ですが―。
重盛アナウンサー:
「伊那市の実家に帰省しています。重盛家では大みそかに『イワシ』を神棚などに供えます」
「それでは、イワシを神棚に供えます。今年1年間ありがとうございました」
「イワシ」も正月に食べています。
干しイワシを大みそかから正月にかけ神棚に供えた後―。

イワシの焼き魚
重盛アナウンサー:
「1月4日の朝です。供えたイワシの焼き魚です」
焼いて食べます。
重盛アナウンサー:
「非常にシンプルな味付けでイワシのうまみとほのかな苦みを感じます。2026年もいい年になるといいですね」
社会人になってこのイワシの風習が「地域特有」だと知りました。
■スーパーにも数多くのイワシ

スーパーで売られるイワシ
伊那市のスーパーを年の瀬の12月29日に取材すると、年取り魚のコーナーは大にぎわい。ブリはもちろんですが、イワシも数多く並んでいました。
伊那市民:
「年越しの時に神棚に供える」
「お皿に乗せて、お供えのお餅とイワシと飾りを一緒に。仏壇と床の間と神棚に。(なぜイワシを?)私にはわからないけど、代々ずっとやっているのでイワシをお供えします」
重盛アナウンサーの実家と同じように、上伊那では大みそかにイワシを神棚に供えるという人が多くいました。
ベルシャイン伊那店 鮮魚部門・五味沢邦明さん:
「ものによるが、(通常の)50倍〜100倍の量の仕入れになっています。25、26日からこのような食材を多く求められています」
■イワシを神棚に供える理由はー

郷土料理伝承家・酒井さつきさん
なぜ、イワシを?
地元の郷土料理を調べ、普及活動も進める、伊那市の酒井さつきさんに聞きました。
郷土料理伝承家・酒井さつきさん:
「イワシは31日、神棚にあげるんですけど、邪気を払うという意味がある。節分の時も同じようにするが、“イワシの臭さ”、そういったものに悪いものが近寄りがたいと聞いたことがある」
さらに地理的な要因もあったのではと話します。
酒井さつきさん:
「この辺は山国ですから、新鮮な魚が入ってこない。だから干物にしたり、塩漬けにしたりしたものが入ってきていた。そういった意味で干物をあげるということがずっと習わしで続いている」
イワシは供えた後、焼いて食べることが多いということです。

