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長野では大みそかに「ごちそう」「おせち料理」 東京出身「元日に食べる、びっくり」 初詣ではなく「二年参り」という言葉も 独特の風習・文化!? その理由は…専門家「旧暦や古い文化を大事にしている」

■「旧暦」での考え方が関係か

長野県立大・中沢弥子教授

なぜ、信州は大みそかの夜に「お年取り」と言って「おせち」や「ごちそう」を食べるのか?

食文化に詳しい長野県立大の中沢弥子教授に聞きました。

長野県立大・中沢弥子教授:
「私は熊本出身なのでこちら(長野)に来てまず驚いたのが、『お年取り』を皆さんが過ごしている様子で、これは旧来の旧暦の時代は日が暮れると次の日になるということで、12月31日に日が暮れると次の年ということで『お年取り』と言って、次の年になったとお祝いするというのは元々、旧式な旧来の伝統的なやり方だったそうで、そういった文化が北海道や東北や新潟などの甲信越地域だったり、九州の一部でも同じような形で古いやり方が残っていてお祝いするところはある。ただ、全県でやるっていうのでは、本当に長野県は古い伝統を大事にされているなって思う」


NBSスタッフ宅の「お年取り」

中沢教授は『お年取り』は明治時代の初期まで日本で使われていた「旧暦」が関係していると話します。

「旧暦」では日が暮れると次の日になったとされていました。今でいう「大みそかの夜」はすでに「新年」になっていたわけです。

当時の新年のお祝いが今も「お年取り」という形で残り、信州では「おせち」や「ごちそう」を食べる風習につながっているのではないかということです。





■信州に残る「旧暦」に合わせた行事

「遠山郷の霜月祭り」

確かに信州は新暦から約1カ月遅れとなる「旧暦」に合わせた行事が多く残っています。

国の重要無形文化財「遠山郷の霜月祭り」は毎年、師走・12月に開催されますが旧暦の「霜月・11月」の名前をそのまま使い、開催時期も昔から変えていません。

桃の節句や七夕も旧暦に合わせて1カ月遅れで行事を行う地域があります。

例えば桃の節句の場合、3月3日は信州はまだ寒さも厳しく、「旧暦」に合わせ4月3日の桃の花が咲く時期に行っているとみられます。

長野県立大・中沢弥子教授:
「(信州は)旧暦は約1カ月遅れくらいで自然環境が整う、ちょうどそれにいい時になる感じ。理にかなっていて、私自身は旧暦で行うことの大事さを、食文化を勉強していると感じる。長野の方はそこを大事にしているから、本当に私は尊敬しているところ」

「二年参り」に「お年取り」―。

信州の「年越し」の風習や文化はこれからも受け継がれていきます。

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