
須坂市動物園
街の人はー。
市民は:
「改めて、やっぱりどうにかならなかったのかと思う。(事業や施設が)減るとなるとやっぱり困る」
「施設の削減とかいろいろやってますよね、今。2年間、別に基金崩しても借金しても従来通りやれればいいと思う」
須坂市・三木正夫市長:
「必要な事業に絞って事業を行っていきたい。ふるさと納税の財源を使って相当な市民サービスの充実を図ってきた。市民にとって何が重要か選択した結果」
影響は、市職員にも及んでいます。
市によりますと、人事院の勧告に準じた職員給与の引き上げについて今年度は見合わせる方針を労働組合に伝え、交渉中だということです。
また、事業の先送りなどにより、来年度の会計年度任用職員の削減も見込まれるとしています。
須坂市・三木正夫市長:
「一番は申し訳ないと思っています。職員は一生懸命仕事をしていますし、ベースアップが見送りになったことは大変申し訳なく思っています」

須坂市役所
先日、現役の市職員がNBSの取材に応じました。
市職員:
「(引き上げ見合わせ方針は)納得はいってないですけど、財源がない以上仕方ないのかな。お金の話、人が削減される話になってきてからは、やっぱり自分たちのことだなと思いました」
問題への対応や、職員への説明についても不満を感じていると言います。
三木市長と中沢副市長は問題を受けて、給料などを減額。また、担当していた職員は減給や戒告の懲戒処分を受けました。
市職員:
「対象となる職員に対しての処分の内容だったり、スピードも遅かったという気がするし、本当にそれでおしまいでいいのかというところもあったりするので。ニュースで知るのが初めてというのが多かったので、しっかり職員側にも説明が欲しかった。職員が納得いく説明があったかというと少ないかなと思う」
他の市職員からも次のような声が聞かれました。
(市職員)
「給与引き上げの見合わせという前例をつくってしまったことは良くない」
「関係した職員に対しては、何てことをしてくれたんだという不満がある」
「市民にも影響を与えている中で、致し方ない」
12月の市議会の最終日には、議員2人から、市長に対する不信任決議案が提出されました。
責任の所在を明確にし、新しい体制での市政運営を求めたものですが、議案は、反対多数で否決。三木市長は、改めて財政健全化と信頼回復に臨む姿勢を示しました。
須坂市・三木正夫市長:
「厳しい財政状況だが、将来に向けてきちっと財政運営できるよう“真の筋肉体質”にしていく必要がある。一番大事なのは、ふるさと納税に頼らない財政。一時的なものに使うのではなくて将来的な投資に使う」

