
市田柿の中にあんこやクリームチーズなどを入れた「まんま市田柿」
南信州の特産「市田柿」。もちろんそのまま食べるのもおすすめですが、「魅力をもっと知ってもらいたい」と長野県飯田市内の飲食店では12月から店ごとに「市田柿」を使ったさまざまな料理を提供しています。スイーツだけでなく、天ぷらやポテトサラダも。そのお味は?
■“高級干し柿”として全国に出荷

市田柿
天ぷらに、ポテトサラダ。マリネも。
客:
「天ぷらがおいしい。外がさっくりしていて中がやわらかい」
これらすべての料理に使われているのは「市田柿」です。
お食事処 夢 代表・北村裕美さん:
「この時期ならではの風景、冬が来たんだなという一つの代名詞。私たちにとっては誇り」
南信州の特産「市田柿」。上品な甘さともっちりとした食感が特徴で、高級干し柿として全国に出荷されています。
毎年、11月ごろから市田柿作りが始まります。皮をむいた柿はつるされて美しい「柿のれん」に。この時期の風物詩となっています。
■あんこやクリームチーズを

まんま市田柿(480円)
もちろんそのまま食べるのもおすすめですが、「魅力をもっと知ってもらいたい」と飯田市とJAが企画し、12月1日の「市田柿の日」に合わせ毎年、12月から市内の飲食店で市田柿を使ったオリジナルメニューを提供するキャンペーンを行っています。
11回目となる2025年は10の飲食店が参加しています。
「創作料理 灯」では2種類のスイーツを提供しています。
市田柿の中にあんこやクリームチーズなどを入れた「まんま市田柿」と、カットした市田柿を生地に混ぜ、燻製の煙をまとわせたチーズケーキです。
店は地元産にこだわったメニューを提供していて、今回のキャンペーンも3回目の参加です。
創作料理 灯 オーナーシェフ・中山輝幸さん:
「(市田柿は)地元を代表する食材でもあるし、南信州のものが全国に広まっていったらなと思う」
■「優しい味でおいしい」

まんま市田柿(480円)
今年の新メニュー「まんま市田柿」の作り方を見せてもらいました。
ヘタを取り縦に切り込みを入れて種を取り除きます。その部分にあんことクリームチーズ、生クリームを塗り、元の形に整え、生クリームとヘタをトッピングすれば完成です!
市田柿のおいしさを最大限生かすため―。
創作料理 灯 オーナーシェフ・中山輝幸さん:
「一番のこだわりは発酵あんこ。60度で8時間発酵させて、砂糖は使っていない。生クリームも砂糖なしで、市田柿の自然の甘味だけ。食べると全体的にバランスよくなるよう作っている。できればガブっと食べてもらうとおいしいと思います」
客は―。
市内から:
「あんこが入っていてすごく優しい味でした。(相性)とてもよかった」

