■若い世代が入らないケースが多く

岡谷市が作成した加入を促すパンフレット
長野県内も―。
岡谷市も加入者は減少傾向。特に若い世代が入らないケースが多いということです。
そこで、市は2025年、加入を促すパンフレットを新たに作りました。自治会関係者が市に要望したということです。
岡谷市区長会・横内由和会長:
「単刀直入に言うと、区費の減収。区費がそれだけ入らない。財源がなくなれば、出せるお金が少なくなる。いろんなやっていることを縮小しなければいけない」
これまでもパンフレットはありましたが、具体的な活動内容などは載っていませんでした。そこで、今回は自治会費の用途や、防災や防犯の面で助け合いにつながることなど加入のメリットについて詳しく記載しました。
転入してきた世帯へ直接配布しているほか、回覧板でも回し、加入者からも声かけをしてほしいと呼びかけています。
岡谷市区長会・横内由和会長:
「何かあった場合、隣同士がうまく密接にいないと、『あの家には確かお年寄りがいた』とか、そういうことができなくなっちゃう。私はそういうこところに危機感を持っています」
■「ごみ集積所」の利用を巡り…

ごみ集積所
近年、全国的にも課題となっているのが「ごみ集積所」です。
基本的に地域のごみ集積所は自治会が管理。加入者が「当番」などを担当しています。設置費用を負担している場合もあります。負担しない「非加入者」が利用することに「加入者」から不公平との声があがっているのです。
実際、利用をめぐり各地で裁判にも発展しています。
街の声は―。
加入者(30代):
「自治会に入っている人はお金を払って、さらに当番でごみ捨て場を守る役割をしているので、そこにお世話になる以上はルールにのっとるべきだと」
加入者(40代):
「よくないですよね。(ごみ問題は)ありますからね、自分の隣組でも。不法投棄もすごいし、無責任じゃないですか」
自治会非加入者は―。
非加入者(20代):
「しっかりやっている人からすると(不公平だと)思われてしまうのも仕方がないのかなと思いつつ、そこを意識できていなかったなと」
非加入者(20代):
「不公平って言うのはわかるんですけど、入っていない人が捨てなかったら、その人の家にごみがたまって、周りにも迷惑がかかるって部分も考えると、それは不公平じゃないのかなって思う。(ごみ袋代として)お金を出しているんだから、捨てるのは普通じゃないかと思う」

