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“令和の回覧板事情” 家に不在、面倒くさい、読まない「回覧板」は時代遅れか…負担軽減へ「デジタル化」進む そもそも自治会に加入しない人が増加 生活スタイルの変化、進む少子高齢化…その「在り方」は

■住民たちの状況が分かる効果も

住民自治協議会のホームページ

三輪地区では2025年10月から住民自治協議会のホームページでも回覧板の配布物を見られるようにしましたが、「回覧板」自体をやめることはなかなかできないと話します。

三輪地区本郷区・藤田彰区長:
「(高齢者などは)紙ベースではないと情報が届かない人がいる今の状況で、やらざるを得ない。(過去に)回覧板が全然回らないねという話をしていたら、入院していたことがわかったとか、隣組がどうなっているかある程度、分かる効果もある」

■負担を軽減「デジタル回覧板」

専用のアプリ

11月15日、茅野市玉川小堂見区―。

小堂見区の住民:
「ごみステーションの当番表が来るんですね」

女性がスマートフォンで確認しているのは、ごみステーションの清掃当番表です。

茅野市玉川小堂見区が2025年4月に導入したのが「デジタル回覧板」。回覧板をいつでも、どこでも専用のアプリで見ることができます。

小堂見区の住民(デジタル回覧板を利用):
「(これまで)この日当番と分かっていても、それを写真にとって保存しておかないと忘れてしまうが、アプリを入れてからは常に見ることができるので便利」

利用者のメリットもありますが導入の理由は、やはり自治会担当者の負担を減らすためです。

茅野市玉川小堂見区・外立一幸区長:
「区長の負担を減らす。そして区民の負担を減らす中で回覧板の負荷があり、それをデジタルアプリで減らせれば」

■デジタル回覧板「賛成」48%

「デジタル回覧板」アプリ導入について(小堂見区 2024年7月実施 353世帯中256世帯が回答)

小堂見区も長野市の本郷区と同じように自治会担当者の「仕分け作業」が負担だと考えていました。

そこで、2024年「デジタル化推進特別委員会」を設置。住民にアンケートを実施したところデジタル回覧板に「賛成」が48%、「反対」は10%、「どちらでもよい」が40%で賛成多数となり、導入を決めました。

専用のアプリに登録すれば自治会や茅野市のお知らせを見られます。

また、個人やグループでトークする機能や、リアルタイムで投稿する機能もあり、災害時には支援の要請などもできます。

アプリ利用料は年間約30万円。1世帯当たりでは月額約70円。これまでの区費の予算内でまかなえる金額です。

現在、アプリの利用率は6割ほど。今は紙の回覧板も併用していますが、いずれ「デジタル」だけにしたいということです。


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長野放送ニュース