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伊那強盗殺人事件で検察は「無期懲役」を求刑 被告の男は「どのような罰でも全て受け入れるつもり」

当時の事件現場(長野県伊那市)

3年前、長野県伊那市で当時85歳の女性が殺害された事件の裁判員裁判で、検察は、強盗殺人などの罪に問われている被告に無期懲役を求刑しました。被告は最後に、「どのような罰でも全て受け入れるつもり」と述べました。

強盗殺人の罪などに問われているのは伊那市の橋爪亮太被告(30)です。

起訴状などによりますと、橋爪被告は2022年12月、市内の住宅で、一人暮らしだった当時85歳の女性の首を何らかの方法で絞めて殺害し、通帳や印鑑を奪ったなどとされています。

11月27日の裁判で検察側は、「強盗目的で女性の自宅に侵入していて、女性を殺害する時にも金品を奪おうという目的があった」と主張。

その上で、「身勝手な動機で高額な金額を手っ取り早く得ようとしたことは悪質だ」などとして無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は、「女性を殺害したのは見つかったかもしれないと思ったからで、殺害する時に金品を奪おうとは考えていなかった」とし、被告が深く反省している点などを踏まえ、「適正な量刑」を求めました。

最後に発言の機会を与えられた橋爪被告は、傍聴席の遺族に向かって「申し訳ございませんでした」と頭を下げ、「どのような罰がくだってもすべて受け入れるつもりでいます」などと述べました。

判決は12月19日に言い渡される予定です。

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長野放送ニュース