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独特の辛さ「ねずみ大根」今年は豊作 猛暑で2年連続不作…水やりの管理を徹底 おろし汁で食べる「おしぼりうどん」は「辛くて汗出ちゃう」

ねずみ大根

"信州の伝統野菜"にも認定されている「ねずみ大根」。江戸時代に薬として長崎から伝わったとされていて、小石交じりの坂城の土壌が栽培に適していたことから根付いたと言われています。

俳人・松尾芭蕉が「更科紀行」で詠んだ句、「身にしみて 大根辛し 秋の風」。

この地で、ねずみ大根を食べて詠んだともいわれるように古くから栽培され親しまれてきました。

例年以上の「豊作」

今年は生育も順調で十分な収穫ができていますが、ここ数年は―。

宮森さん:
「ここ2、3年の異常気象と水不足、カラカラに(土が)乾いちゃっていると、作物ですから伸びない。大根自体ができなかった」

猛暑と少雨の影響で数年間「不作」が続きました。恒例の「ねずみ大根まつり」も生育不良を理由に2年連続中止となりました。11月9日のまつりは3年ぶりの開催でした。

今年も猛暑でしたが、2024年よりは雨に恵まれた他、対策として初めて「かん水」など水やりの管理を徹底。例年以上の「豊作」になりました。

宮森さん:
「昔はかん水なんてしたことがない。しなくても育ってくれていた。(今年は豊作で)うれしいですね。小さいころからねずみ大根を食べているので、昔ながらの味です」

おしぼり手打ちうどん(900円)

直売所では「まつり」の開催時以外でも収穫したばかりの「ねずみ大根」を使った「おしぼりうどん」が味わえます。

機械を使って搾っていくと―。

食堂スタッフ:
「(お客さんが)家へ帰って、あそこの大根を買ってすると全然辛みがないって言う。ここは力を入れてジューサーでやるから、辛味が相当出ます」

1本半ほどを使い1杯の搾り汁が―。

「辛い!」

岸本気象予報士も―。

宮森さん:
「搾り汁がありますので、まずうどんをそのままつけて食べてみてください」

岸本気象予報士:
「辛い。のどが温かくなるような辛みが残ります」

収穫が始まったばかりの10月ごろは辛味が強く、11月に入り寒くなると内部にでんぷん質を蓄え辛さの中に甘みが出てくるということです。

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長野放送ニュース