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生徒数減少で閉校 中学校で「最後の文化祭」 住民も参加“思い出の一日に” 生徒「地域に恩返しがしたい」 長野県長野市

綱引き

音楽会の後は「体育祭」。これまでは生徒と保護者で行っていましたが、住民にも参加してもらいました。感謝を伝え、思い出にも残してもらおうという考えです。

綱引きは生徒と保護者、住民が「混成チーム」を組んでの対戦。

参加した住民:
「楽しかった。こんなこと初めて」

「中条中」1期生:
「(閉校は)さみしい限りですよね。時代だからしょうがないんだけどね。中条の思い出をいつまでも忘れないようにしてほしい。『ふるさとは中条にあり』でね、(生徒には)頑張っていただきたい」

「応援歌」の収録

体育祭とあわせて行われたのは「応援歌」の収録。楽譜はなく、これまで口伝えで歌い継がれてきたため、音源として閉校後も残すことにしたのです。

♪闘志:
「がんばれ中条 わが選手 闘志をこめて 戦わん」

最後の体育祭を終えて―。

3年生・小島羚央さん:
「(閉校して)ここで体育祭ができなくなってしまい、悲しい気持ちはあるんですけど地域の方とも交流、協力して楽しめたのでよかった」

3年生・北沢陽輝さん:
「自分たちでつくった最後の文化祭なので、最高な形で終われてよかった」

閉校記念事業実行委員会・酒井悠紀さん:
「地域の方に支えられた思い出を胸に大事にしながら、閉校を楽しむことはできないかもしれないですけど、立派に巣立っていってほしい」

花火大会

午後7時過ぎ。夜の学校を会場に花火大会が始まりました。生徒の「最後に学校で打ち上げ花火を見たい」という願いに応え、住民などから寄付を募って実現させました。

卒業生からメッセージも―。

卒業生:
「ここで過ごした青春時代の思い出に浸りながら、感謝の気持ちを込めて花火を見たいと思います」

15分間、中条の夜空を花火が彩りました。

3年生・酒井結芽さん:
「思い出に残るし、みんなで楽しく見られてよかった」

3年生・高橋和さん:
「すごくきれいで、思い出に残る夜になりました」

住民とともに「最後の文化祭」を盛り上げた生徒たち。閉校までの半年間、1日1日が大切な思い出として刻まれていきます。

中条中学校 生徒会長・大内希さん:
「中条中学校の最後の卒業生としてふさわしいよう、(閉校まで)中条中に、中条に恩返しができるようなことをしていきたい」

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