
冷凍保存したナツハゼの実
2024年、収穫し冷凍保存した実を実食-。
上海正博さん:
「コショウの実に似てますね。いいですね、おいしい。ブルーベリーとかと比べて酸味が特徴ですね。例えばクリームチーズとかコクのある濃いものと合わせて作ると、非常に料理全体・デザート全体のバランスも良くなると感じる」
ナツハゼ農家・佐藤千明さん:
「今植えて、『10年後にならないとリターンがないです』と言うと、『えー』って言ってほとんどの方は手を付けないんですね。こうやって皆さま方にナツハゼに興味を持っていただいて、いろいろご紹介いただくと仲間も増えるし良さが少しずつ知られてくると思う」

「小森茄子」の畑を訪れた上海さん(7月)
上海正博さん:
「私は滝沢さんの小森茄子をフランス料理にしてみたいと、いろいろ思っていて」
この他、長野市篠ノ井小森地区原産の丸ナス「小森茄子」の畑や、大町市のイワナや信州サーモンなどの養殖場、2カ月の間に14の生産者を訪ねました。

料理の試作
料理の試作―。
ホテルメトロポリタン長野・上海正博 総料理長:
「大きいとやっぱり口残りしちゃうし、小さすぎると溶けてなくなっちゃう。そのくらい繊細なナス」
生産者のこだわりや思いを余すことなく料理で表現しようと、試作を重ねました。
ホテルメトロポリタン長野・上海正博 総料理長:
「もう自信満々ですね。生産者の皆さまのこだわりも感じてもらいながら、長野県というものを食材を通じて感じていただけるような、そういう日になればいいなと願っています」

佐藤さんの甘酸っぱいナツハゼと信州オレイン豚の「ブレゼ」
そしていよいよイベント本番。200人が訪れました。
ホテルメトロポリタン長野・上海正博 総料理長:
「いらっしゃいませ、どうもお待ちしておりました」
食材に選ばれた「ナツハゼ」の生産者・佐藤さんも訪れました。
ナツハゼ農家・佐藤千明さん:
「皆さんにもナツハゼってこういうものかって知っていただくのもうれしいし、私も普段、自分が食べているのと違う形で料理にしていただけるので非常に楽しみにしております」
午後6時開演―。
会場には34の料理が並びビュッフェスタイルで楽しみます。
県農業大学校の生徒が育てた、食用花を使ったサラダ。鹿島槍ヶ岳の麓で育った身の大きな「岩魚の塩焼き」。
佐藤さんの「ナツハゼ」は、そば粉のクレープのソースと、信州オレイン豚を蒸し煮にしたフランス料理の「ブレゼ」に使いました。