
資料 中央アルプス空木岳
中央アルプス空木岳で7月20日、兵庫県の女性(47)が下山中に転倒し、足を負傷しました。21日、長野県警のヘリコプターで救助しました。
遭難したのは兵庫県加古川市の派遣社員の女性(47)です。
警察によりますと、女性は3人パーティで20日に日帰りの予定で空木岳に入山しましたが、山頂から木曽殿山荘方面に下山中に転倒し、足を負傷しました。
パーティーの1人から「同行者が転倒した」と110番通報があり、その後、近くの山小屋まで自力で移動したということです。
21日午前9時半頃、県警ヘリで女性を救助して、木曽町内の病院に搬送しました。女性は右足をけがしていますが軽傷の模様です。
連休中、長野県内の山岳で遭難が相次いでいます。21日午前11時時点で計11件が発生し、1人が死亡、1人が行方不明になっています。また、6人が重軽傷を負いました。
県警によりますと、遭難の多くは、疲労が溜まりやすい下山中に発生し、転倒・滑落の多くは、梯子や鎖が設置されている危険箇所よりも比較的危険性の少ない場所で発生しているということです。一見、危険性が見えない登山道では、つい油断をしてしまったり、厳しい暑さによる疲労や脱水により、注意力が散漫になっていることなどが間接的な遭難の要因として挙げられるとしています。
県警は無事に下山するまで、気持ちを引き締め、漫然と行動しない、また、自身の技術に見合った山選びをして、体力にゆとりを持った計画を立て、登山をするよう呼びかけています。