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ガソリン価格の“事前調整疑惑” 第三者委「組織ぐるみで価格調整」県への報告は「虚偽」と指摘 組合「知らなかった」「関与していない」「支部が行っていた」

資料 

改めて今回の報告書のポイントです。

記者:
「カルテルがあったと認定していて、組合にとっては非常に厳しい内容になったと言えます。報告書では、価格調整の連絡は、北信・佐久・上伊那の3つに支部で行われていたとしました。連絡については、強制力はないが、『相当の同調圧力があった』としました。そして、組合も価格調整が行われていたことを認識し、黙認していたとしました。これらを踏まえて、独占禁止法に抵触するカルテルがなされたと認められるとしました。これまでの疑惑が全面的に認められる形となり、組合は、信頼回復や再発防止にむけて組織の立て直しを迫られることになります」

長野県石油商業組合の記者会見

報告書の公表を受け、県石油商業組合はさきほど記者会見を開き、「報告内容を重く深刻に受け止める」としましたが、「組織ぐるみ」とされた点については、改めて否定しました。

県石油商業組合・高見沢秀茂理事長:
「本件に関する個々の理解不足、組合としてのコンプライアンスに対する指導力の欠如を深く反省しております。消費者の皆さまをはじめ多くの関係者に対し心よりおわび申し上げる次第です。本当に申し訳ありませんでした」

午後4時半から会見を開いた県石油商業組合。第三者委員会の報告を重く受け止めるとしました。

ただ「組織ぐるみだった」とする報告については否定。「あくまで支部が行っていたもので組合本部は価格の事前調整に関与していない」とあらためて述べました。

県石油商業組合・平林一修専務理事:
「カルテル行為は日常的にやっていることを私たちは承知していませんでした。晴天のへきれきという言葉を使ったが、それはそういうことを言っているわけで、うそをついたのではなく本当に知らなかった。(第三者委報告を)精査していないので何とも言えないが若干のそごが細かいところであるのではないか」

県石油商業組合・高見沢秀茂理事長:
「来週2円下げる、上げるという問題は仕切り(卸価格)の問題に対してであり販売価格は個店が決めるもの。それを第三者委員会は同一化していることはこれからよく精査していく。北信支部の支部長がいくらにしろと指示したことは完全にアウト。それを確認できなかったことに対するおわび」

あくまで、「組織ぐるみ」を否定する組合。記者たちから質問が相次ぎましたが、会見は約30分ほどで打ち切られました。

記者:
「30分で終わりなんてあり得ないですよ」

高見沢理事長:
「そんなことないですよ」

記者:
「この問題に関して十分な説明がなされるって言ってるんだから、30分で終わりにするなんてあり得ない」

高見沢理事長:
「できる部分とできない部分がある」

記者:
「聞く人がいるんだから、できるじゃないですか」

高見沢理事長:
「この後、予定があるんですよ」

第三者委員会の報告とのズレ。丁寧な説明が求められます。

この問題については公正取引委員会もカルテルの疑いがあるとして調査しています。

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