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「ランドセル症候群」に注意 重さ3キロ以上で筋肉痛や肩こりで“通学ブルー”になる可能性 対策は「背中に隙間ができない」「保護者も一緒になって荷物を減らす」

■3キロ以上で“症候群”になる可能性

ランドセルが重いと感じるか (フットマーク調べ 2024年3月 小学1~3年生対象)

実際、2024年学校用品などを販売するフットマークが小学1年から3年までを対象に行った調査では90%以上が「通学時にランドセルが重いと感じる」と回答。
平均の重さは4.13キロでした。

3キロ以上でランドセル症候群になる可能性があるということです。

ランドセルの重さ研究・大正大学 白土健 副学長:
「背骨が痛い、腰が痛い、小学校低学年の体重20kgぐらいの方が、4kg以上、中には6kg・8kgとか持つ場合もある。ずっしりとランドセルの重みを感じて、家を出るときに通学ブルーになってしまう。もうランドセルを背負った瞬間に、『あーやだ、行きたくないな』というふうに感じてしまう」

■感じる重さを軽減できる工夫に注目

軽いランドセルを選ぶ親子

ランドセル症候群の対策は?

最近は軽いランドセルが注目されています。

保護者:
「軽くて丈夫なやつがいいかなと思いました」
「一番は本人の好きな色で、あとはやっぱり軽さですかね」

チェストベルト付き

体とランドセルを密着させ負荷を分散させるチェストベルト付きなど、負担を減らす工夫を凝らしたものも。

また、中身が背中側で固定できるバンド付きのモデルも登場しています。いずれも感じる重さを軽減できる効果があります。

ランドセルの重さ研究・大正大学 白土健 副学長:
「体にフィットさせて、登山のリュックサックをイメージしてもらえれば。背中にいかに圧着させるか、背負うだけでなく、お腹の周りでベルトを着けて圧着させる」

■体に合ったものの選び方は―

肩ベルトの穴の位置が重要

セミナーでも子どもの体に合ったランドセルの選び方や背負い方を解説しました。

百貨店ランドセルアドバイザー・佐分幸二さん:
「まず、肩ベルトの穴の位置、これが重要になってきます」

ポイントは「ランドセルと背中に隙間ができない」「肩にベルトがきちんと乗る」ことです。

「背中がぴったりくっついているのが選ぶ基準」

セミナーを参考にランドセルを選んだ親子は…。

子ども:
「どうしよう?」

保護者:
「色はこの色がいい?」

子ども:
「こっち」

選んだのはピンクのハートが付いたランドセル。

子ども:
「(どこがかわいかった?)ハート」

保護者:
「背中がぴったりくっついているのが選ぶ基準になるよって言っていたので、参考にできたなって思います」

百貨店ランドセルアドバイザー・佐分幸二さん:
「ある程度、親御さんの方でデザイン・色・価格・機能のことなどを事前に調べた上で、3~5くらい商品を絞り込んでからお子さまと一緒に、お子さまが主体になって選んでいるよというふうに持って行って選ぶのが一番いい」

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