
グランプリを受賞
その後、「れぇずんくっきぃ」は和菓子とともに地元客から愛されてきました。そして、8年前、あることがきっかけで全国からも注目されるようになりました。
それはー
御菓子処 藤むら 3代目店主・近藤智郷さん:
「雑誌に紹介されてから県外から問い合わせが来たり」
2017年、情報誌が特集した「日本一の手土産」。バターサンド部門で見事、グランプリを受賞したのです。
上質なバター、自家仕込みのレーズン。
「手作りのシンプル・イズ・ベスト」と評価されました。

ひとつひとつ手作業
作り方は50年以上変わりません。
鉄板いっぱいに敷かれたクッキーの上に、バタークリームとラムレーズンを乗せていきます。
御菓子処 藤むら 3代目店主・近藤智郷さん:
「口どけのいい、フレッシュなバタークリームを目指している」
使っている材料のほとんどは店で仕込んでいます。バタークリームはたっぷりの国産バターを使い、上品で軽い口当たりに。ラムレーズンはラム酒がほのかに香るように仕込んでいます。
一つ一つ丁寧に手づくり。
20年前に3代目に代わりましたが、「味を守り続けたい」とレシピも変えていません。
バタークリームとラムレーズンの上にクッキー生地を乗せれば完成です。

「れぇずんくっきぃ」
(記者リポート)
「クッキー生地、サクサクです。クリームが軽めで、ラムレーズンの豊かな香りが口に広がって、とてもおいしいです」

作り方は50年以上変わらない
御菓子処 藤むら 3代目店主・近藤智郷さん:
「技術が進んでいるので、こうすれば食感がよくなる、こういうものを入れれば長持ちするとかあるんですけど、そういうことをしないでレシピを守っていく。お客さんに『味が変わったよ』とか、そういうことを言われるのが一番残念なことなので」

土産品としても人気
味はもちろんですが、和菓子店らしく「和紙」で包んでいることも土産品として人気となっています。
取材したこの日も―
千葉県から:
「前回も来たんですけど売り切れてしまって。近くに仕事で来て、先に『れぇずんくっきぃ』ゲットしてから、仕事は後回し」
神奈川から(母親):
「友達が『すごくおいしくてレーズンがプルンとしていて、絶対食べてほしい』と。帰ってゆっくり松本の味を楽しみたい」
息子:
「(食べるの)楽しみ」