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負債は約9300万円 木材や建材の販売、キノコ栽培用オガ粉を手がける「おちあい」が破産開始決定 債務超過で減収傾向のなか主要販売先の倒産が追い打ち 不良債権が発生

長野放送

民間の信用調査会社・東京商工リサーチ長野支店によりますと、長野県小川村の「おちあい」が4月、破産開始決定を受けたということです。負債総額は約9300万円としています。

「おちあい」は1902年に創業、70年に設立されました。木材製材業を長年行ってきましたが、市況低迷による営業環境の変化に対応するため、次第に木材・建材・木製パレット卸売へ業態を転換し、地元の中小零細の建築大工業者に営業基盤を構築しました。また、兼業でキノコ栽培用オガ粉の卸売も行い、農協やキノコ栽培農家を対象に営業を展開。ピーク時の1997年12月期には売上高3億4000万円を計上しました。

しかし、以降は建設市況低迷の影響やキノコ農家の減少で受注不調が続き、減収傾向をたどる中で損失計上を頻発。2012年12月期には売上が1億900万円まで減少し、債務超過に陥っていました。その後も減収傾向が続く中、2024年6月に主要販売先のキノコ栽培業者が破産。不良債権が発生し、2024年12月期の売上高は6800万円にとどまっていました。そのため、2025年3月12日をもって事業を停止し、4月24日、長野地裁より破産開始決定を受けたということです。

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