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【戦後80年】平和の思い込め 被爆したアオギリの種から育てた苗木を植樹 「広島、長崎のようなことが二度と起きないように」

被爆したアオギリの苗木を植樹

上田市出身でコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんが5月3日、市内の畑に被爆したアオギリの種から育てた苗木を植えました。2025年で戦後80年。被爆を伝える無言の遺産として大切に育てていきたいとしています。

スコップで掘った穴に一本一本丁寧に植えられる苗木。

5月4日、上田市である苗木の植樹が行われました。広島の爆心地からおよそ1.3キロの場所に植えられていた「被爆アオギリ」の種から育てたものです。

黒坂黒太郎さん:
「(原爆によって)アオギリは体全体が焼かれたが、次の年に芽をだしたんですね」

植樹を呼びかけたのは、上田市出身のコカリナ奏者・黒坂黒太郎さん。

20年ほど前にコンサートで知り合った被爆者の女性から種を譲り受けました。

戦後80年となる2025年、被爆の歴史を継承していこうと、戦没画学生の作品を展示する「無言館」の近くの畑に植樹することにしたのです。

5月3日は、地元の小学生や住民などおよそ20人が参加し、11本の苗木を植樹しました。

住民:
「ここに11本のアオギリが育ってくれたらうれしい」

植樹の後は、黒坂さんがコカリナを演奏したほか、参加者全員で「ふるさと」を歌い、平和を願いました。

黒坂黒太郎さん:
「アオギリは物言わぬ無言の継承者として被爆の歴史を伝えていってくれる。小さな力がみんなで合わされば大きな力になって広島、長崎のようなことが二度と起きないようにつながっていくと思う」

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長野放送ニュース

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