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“野球離れ”が進む中…「部活動の地域移行」も見据え 元広島カープの木村一喜さんが中学生チームの総監督に 野球の楽しさと厳しさを指導「1人でも多く甲子園を目指して」

広島東洋カープで活躍した木村一喜さん

部活動の地域移行を見据え、2025年1月、長野県諏訪市に中学軟式野球チームが発足しました。総監督は、プロ野球の広島東洋カープで活躍した男性。これまでの経験を生かし、野球の楽しさと厳しさを教えています。

■中学生の新しい野球チームが発足

諏訪南エンペラー 対 オール諏訪(4月12日)

諏訪市で開かれた中学校の野球大会。好調なバッティングで得点を挙げるのは初出場の「オール諏訪」です。

チームは中学校の部員が不足する中、野球をしたい諏訪地域の子どもたちの受け皿にしようと社会体育クラブの形で2025年1月に発足。部活動の地域移行も見据えています。

現在は諏訪市、茅野市、下諏訪町の中学生17人で活動しています。

オール諏訪・藤森多笑さん:
「(中学校の)野球部がなくなったので、他校にたくさん友達もできて、そういう面では結構いいと思う」

オール諏訪の総監督・木村一喜さん

真剣な眼差しで試合を見ている男性がいました。

木村一喜さん:
「1球1球に対する動きや、走塁もまだ全然できていないので、その辺をメモして」

総監督の木村一喜さん(47)です。

木村さん実は元広島カープのキャッチャー。1軍でも活躍しました。

山梨県出身で元赤ヘル選手の木村さん。なぜ、「オール諏訪」の総監督を務めているのでしょうか?

■広島カープからドラフト2位指名

木村一喜さん(2022年取材)

小学4年から野球を始めた木村さん。高校は山梨の強豪「帝京第三高校」へ進学。
4番キャッチャーとして活躍してきました。甲子園には出場できませんでしたが、卒業後も社会人チームで野球を続け、1999年、念願のプロ入りを果たしました。広島カープからドラフト2位指名を受けたのです。

木村一喜さん:
「名前が呼ばれたときにはうれしかったですし、『よし、やろう』という気持ちになりました」

入団後は打撃も買われて1軍に定着。3年目には109試合に出場して、打率3割超えの活躍を見せました。

しかし、度重なるけがで出場機会は徐々に減少。2008年、楽天に移籍した後、現役を引退しました。

木村一喜さん:
「僕は9年いましたけど、半分はけがですね。肉離れ、骨折、いろいろやってます」

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