農家「安く米を渡せず悲しい」米の価格高騰の中…田植え始まる「なるべく安い価格と思っても私は決められない」「おいしい米を食べてもらいたいという気持ち」

田植え始まる

長野県安曇野市で早くも田植えが始まりました。コメの価格が高騰する中、農家も生産量を増やしたい思いはあるものの、人手不足などで難しいと話しています。

北アルプスを望む田んぼにコシヒカリの苗が植えられていきます。安曇野市の宮沢幸司さんの田んぼでは早くも田植えが始まりました。

宮沢幸司さん：
「コメ農家にとって『始まったな』という感じです」

高騰するコメの価格。全国のスーパーの5キロあたりの平均価格は4214円で、前の年の倍以上となっています。

政府も備蓄米を放出しましたが、これまでのところ効果は乏しいのが現状です。

宮沢さんも生産量を増やしたいという思いはありますが…。

宮沢幸司さん：
「『コメが高い』『足りない』と私にも連絡が来る。安くコメを渡せず悲しい気持ちです。人材もいないし、急激に人を増やしたり（高騰する）資材を増やしたりできないのが現状」

それでも2024年より少し多いおよそ45ヘクタールを植える予定だということです。

コメ農家・宮沢幸司さん：
「なるべく安い価格と思っても私は決められないので、おいしいコメを食べてもらいたいという気持ちです」