
6月11日、中央道下りの恵那山トンネルを逆走する軽乗用車(右)
6月11日に起きた中央道の逆走事故の続報。逆走車を運転していた男性は長野県阿南町の99歳だったことがわかった。トンネル出口のチェーン着脱場でUターンしてトンネルに戻り、逆走を始めたという。
6月11日午後1時ごろ、長野・岐阜県境の中央道下り線恵那山トンネルで、逆走してきた軽乗用車が別の軽乗用車と正面衝突した。
警察によると、軽乗用車を運転していたのは、長野県阿南町に住む大正15年生まれの99歳の男性であることがわかった。
現場の恵那山トンネルは全長8.5キロほどある。
男性は岐阜方面へ走行した後、トンネルの出口付近にあるチェーン着脱場でUターンしてトンネルに戻り、逆走を始め、事故を起こすまで、トンネル内を約3.7キロにわたり走行したという。
目撃者は「非常にびっくりしました。本当に現実にいるんだと。顔をハンドルに近づけるような体勢で口をポカーンと開けて、どこかぼーっとしている様子だった」と当時を振り返る。
衝突された車を運転していた40代の男性は重傷を負って入院しているという。
警察は過失運転致傷の疑いも視野に99歳の男性から話を聞いている。