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ふるさと納税「シャインマスカット」返礼品の“産地偽装問題” 市は把握後も受付を継続 「第三者委員会」設置、検証へ

資料 シャインマスカット

返礼品の産地偽装問題です。須坂市(長野県)は、16日夜の市民向けの説明会で、5月中にも第三者委員会を設置し、市の対応などを検証する方針を示しました。問題を受けて、市は寄付の受け付けを停止していて、2025年度の事業の一部を見送ることも検討しています。

須坂市・三木正夫市長:
「市民の皆さんに多大なご心配、ご迷惑をおかけしましたことに対して、心からおわび申し上げます」

16日夜の市民向けの説明会で、改めて陳謝した須坂市の三木市長。

この問題は、和歌山県に本社を置く「日本グルメ市場」が、2019年から2024年にかけて、「山形県産」など別の産地のものが混在したシャインマスカットを「須坂市産」として市に販売していたものです。

市は返礼品にしていて、2024年11月ころに問題を把握した後も、「農水省の調査結果を待って対応しようとしていた」などとして寄付の受け付けを続けていました。

須坂市・三木正夫市長:
「現在のような事態を招いたことにつきましては市として深く責任を感じています。第三者委員会を設置して原因の究明を進めるとともに再発防止の取り組みを進めていきたい」

説明会の冒頭、三木市長は5月中にも弁護士3人で構成する第三者委員会を設置し、一連の市の対応について検証する方針を示しました。

問題を受けて、市は現在、ふるさと納税の寄付の受け付けを停止しています。

市民からは、財政への影響を懸念する声が上がり、三木市長は、「2025年度予定している公共施設の整備など一部の事業の見送りを検討している」としました。

参加した市民はー。

説明を聞いた市民:
「世間へ公開が遅れたことについて、もうちょっとどうにかできたのかなと」
「包み隠さず、第三者委員会の方に委ねて、市民一丸となって信用回復していけばいい」

須坂市・三木正夫市長:
「組織全体としてどういう課題があるか調べてもらうことが今回の問題を解決するとともに、将来の須坂市役所の組織のあり方になると思う。市民の皆さんの切実な思いはしっかり受け止めて対応していく必要がある」

この問題では、総務省が市に対し、4月21日までに経過を報告するよう求めています。

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長野放送ニュース

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