■「かぎ針編み」が人気

SNSで「かぎ針編み」と検索
気軽に始められるのも理由の1つと考えられます。
さまざまな編み方がある「編み物」。セーターやマフラーなどを作る時によく使われる2本の棒を使いながら編み込んでいく「棒針編み」という技法もありますが、ブームとなっているのは針1本で編んでいく「かぎ針編み」です。片手で比較的簡単に帽子などの小物などを作ることができます。
SNSで「かぎ針編み」と検索すると、180万件以上の投稿が。
もともと長野は「編み物熱」が高い地域。2024年、全国の主要都市で長野市は手芸・工芸材料の年間購入額が1位でした。
さらに若者にも広まり、こちらの店では編み物コーナーの売り場を拡大して対応しています。
■編み物に挑戦する親子も

松沢さん親子
真剣に毛糸を選ぶ親子。長野市の松沢桃菜さん(21)と母・葉子さん(52)です。
桃菜さんもSNSがきっかけで編み物に挑戦しようと訪れました。
松沢桃菜さん:
「枯れない花束、こういうのがはやっていて、これを友達の誕生日プレゼントに編んだらかわいいかなって。楽しみです。細かいの苦手だから、ちょっと(母親に)任せてしまうかも」

動画を見ながら親子で挑戦
自宅で編む様子を取材させてもらいました。
動画を見ながら親子で挑戦!
毛糸でチューリップを作ります。
松沢桃菜さん:
「全然だめだ、無理だよ。今、せっかくよかったのに」

チューリップの“底”
最初は苦戦していましたが、わずか15分ほどで。
母親:
「(1段目完成しましたか?)花の底だね」
チューリップの“底”が完成。
■コツをつかんで1日で完成!

チューリップは1日で完成(提供:松沢さん)
開始から20分後にはコツもつかんできました。
松沢桃菜さん:
「覚えたら意外に簡単かも。これできるよ」
母親:
「早くなった、早くなった」
チューリップは1日で完成しました。
松沢桃菜さん:
「最初はちょっと難しいけど、慣れたらすぐできる感じで楽しいなと思う。丸くなってきたら、ちょっと(完成が)見えてくるので、それが大きくなったらうれしいなって思う」

松沢さん親子
母親の葉子さんは経験者ですが、20年ほど前に一度離れました。今回、桃菜さんに教えてほしいと言われ、一緒に挑戦しました。
母・松沢葉子さん:
「楽しいですよね。いろいろとコミュニケーションにもなると思うし、自分で興味を持ってくれないと、編み物やってみたらと言っても興味なかったらやってくれないので、SNSで見てやり始めたので楽しいかな」
どの世代でも、友人や家族と一緒でも。
改めて人気となっている「編み物」。今の時代だからこそ「手作りの温もり」が多くの人の心を捉えているのかもしれません。