
白馬村 みそら野別荘地
土地取引の目安となる2025年の地価が公示され、長野県内は住宅地・商業地とも上昇しました。堅調なインバウンド需要に加え、分譲マンション用地、ホテル用地の需要が旺盛なことが全体を押し上げていて、2025年秋に開業予定の須坂市の大型商業施設の影響も見られます。

軽井沢町 旧軽井沢別荘地
公示地価は国が公表する1月1日時点の土地の価格で、土地取引の目安となります。
長野県内の平均変動率は住宅地が0.8%のプラスで3年連続の上昇、商業地も0.4%のプラスで33年ぶりに上昇に転じました。
住宅地のトップは4年連続で軽井沢町の「旧軽井沢別荘地」で、1平方メートル当たり17万円。

長野駅前
商業地のトップは13年連続で長野駅前の「浪やビル」で、1平方メートル当たり37万2千円でした。
日本不動産研究所・塚田栄二郎 不動産鑑定士:
「住宅地については、利便性や快適性が良好な地域の地価が引き続き上昇している。
商業地については、分譲マンション用地やホテル用地の需要が旺盛なので、地価が上昇している状況」

白馬村 白馬八方尾根スキー場名木山ゲレンデ東
上昇が目立ったのは、インバウンド客の入り込みが好調な2つの村です。
県内の住宅地で上昇率トップだったのが白馬村の「みそら野別荘地」で、29.6%は全国でも2番目の伸びでした。
商業地のトップも「白馬八方尾根スキー場名木山ゲレンデ東」で33%でした。村内では、海外からの不動産需要が堅調な上、ホテル建設も活発な状況が続いています。

野沢温泉村 野沢温泉スキー場柄沢ゲレンデ北西
住宅地の上昇率県内2位は野沢温泉村の「野沢温泉スキー場長坂ゲレンデ北西」の20.9%で、全国でも6番目でした。
県内3位は「野沢温泉スキー場柄沢ゲレンデ北西」で17.9%でした。
外国人を始め観光客向けのペンションなど宿泊施設の需要が旺盛だということです。
日本不動産研究所・塚田栄二郎 不動産鑑定士:
「野沢温泉村は傾斜地にあって大きな空地も多くないので小さなペンションなどを中心に、外国人や日本人も買いに入って投資対象としている」