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「泣く予定なかった」松本パルコが40年の歴史に幕 1500人駆け付け、別れ惜しむ「忘れないで」

松本パルコ

2月28日(金)に40年の歴史に幕を閉じた長野県松本市の松本パルコ。閉店の際には1500人もの人が駆け付け、別れを惜しみました。多くの人に親しまれた松本パルコの最後の一日に密着しました。

2月28日(金)午後8時前の松本パルコ。最後の瞬間を見届けようと、1500人もの人が集まりました。

訪れた客(市内から):
「(パルコが)開店の時から松本に私ずっといたので一緒に過ごしているような感じだった。すごく寂しいですね」

松本パルコ・斉藤博一店長:
「40年間本当にありがとうございました」

1984年にオープンした松本パルコ。最新のファッションや文化の発信拠点として支持され、賑わいを見せていました。

しかし、近年はオンライン販売やショッピングモールの出店の影響に続き、コロナ禍が追い打ちとなったことで客足が減少。2年前に閉店が発表されました。

迎えた営業最終日。開店前には300人が列を作りました。

訪れた客(市内から):
「ついにという感じで寂しいですけど、想い出に浸りながら、過ごせたら」

店内でも、最後の営業にむけた準備が進められていました。

トミー・ヒルフィガー 松本パルコ店・伊藤季巳可店長:
「全然、平常心じゃないです。ついにという感じですね、この時が。いやー、終わってほしくないですね」

メンズ・レディースファッションを扱う「トミー・ヒルフィガー」の店長の伊藤季巳可さん。2010年に就職して以来、15年間、店頭に立ち続けてきました。

トミー・ヒルフィガー 松本パルコ店・伊藤季巳可店長:
「本当に最後になるので、全部伝えきるぐらいの気持ちで過ごしたいなと思っています」

伊藤店長・スタッフ:
「最終日、頑張るぞ。おー!」

午前10時、松本パルコの最後の営業が始まりました。賑わう店内。松本パルコでの最後の買い物です。

伊藤店長:
「あー!泣かないで。泣く予定なかったからー」

伊藤さんの店にも、常連客の姿が。茅野市の西澤満枝さんは10年ほど前から通ってました。

西澤さんからお礼のプレゼント。

伊藤店長:
「なになに?ありがとうございます!」

西澤満枝さん:
「あんまり無理しないでね」

西澤満枝さん:
「娘のような、友達のような。年は離れているんですけど、すごくよくしていただいて、ありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。買った服を着て思い出していこうと思っています」

伊藤店長:
「本当にありがたいです。感情が、うれしい。また会いましょうね」

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長野放送ニュース

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