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「泣く予定なかった」松本パルコが40年の歴史に幕 1500人駆け付け、別れ惜しむ「忘れないで」

閉店2時間前の午後6時。6階の特設ステージで、独創的な踊りを披露したのは、松本市出身のダンサー「アオイヤマダ」さんです。

2019年と2022年にはパルコのポスターに起用されました。表現したのは、パルコに対する感謝や未来への祝福です。

アオイヤマダさん:
「今は去ってもまた会える 松本パルコ あなたの心に とわに パルコ」

訪れた客(中野市から):
「仕事終わって一度帰って、妻と息子を連れて」
「せっかくなので、きょうしかないので」

午後7時ころに来店したのは、中野市の市川さん家族。夫婦が交際していた10年ほど前から通っていて、結婚し、息子が生まれてからも家族でよく訪れていました。

最後の買い物は、息子・侑真ちゃん(5)のおもちゃでした。

息子・市川侑真ちゃん(5):
「(おもちゃの)ドーナツとピザパンを買うのが楽しかったです」

妻・市川可奈子さん:
「付き合っている頃から、家族が増えてまでの思い出が詰まった場所が、きょうで終わってしまうのは少し寂しいな。この瞬間に立ち会えてよかったなと思います」

少しずつ迫る閉店の時間。「トミーヒルフィガー」の伊藤さんも最後まで客を見送っていました。

伊藤店長:
「お元気で、ありがとうございます」

そして、閉店時刻の午後8時。店の外には、1500人もの人が集まっていました。

松本パルコ・斉藤博一店長:
「パルコにとって、特に松本は地域の方々、お客さまとの絆が強く、これほど深く愛していただいたパルコはないというふうに感じております。40年間、本当にありがとうございました」

訪れた客(市内から):
「市内に住んでいるので、近くを通った時には思い出しますし、思い出はあせずにあると思う」

トミー・ヒルフィガー 松本パルコ店・伊藤季巳可店長:
「本当にいい時間を過ごしました、ここで。ここで過ごした楽しかった時間、忘れないでほしいな、私も忘れないし」

40年に渡り、松本の街と共に歩んできた松本パルコ。多くの人に見届けられながら、歴史に幕を下ろしました。

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長野放送ニュース

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