
坂本龍太朗さん(長野県山ノ内町 2月12日)
特集はウクライナ支援です。ロシアの侵攻が始まって3年。隣国・ポーランドからウクライナの子どもたちを中心に支援する長野県千曲市出身の男性が一時帰国し、「無関心が一番の敵だ」と、息の長い支援を訴えています。

坂本龍太朗さん
ウクライナを支援・坂本龍太朗さん:
「みんな夢あると思うけど、ウクライナの子どもたち、今、夢持てません。だって、あした命があるかわからない。夢じゃなくて、きょう、今を生きるのが、一番ウクライナの人たちにとって大事」
山ノ内町の小学校でウクライナの子どもたちの現状を語る千曲市出身の坂本龍太朗さん(38)。隣国・ポーランドからウクライナを支援していて、このほど一時帰国しました。支援の継続を訴えるためです。
坂本龍太朗さん:
「ミサイルが落ちてきて、学校の窓も全部割れちゃった。日本のみんなからもらったお金で直してます。だって寒くて、勉強できない」

ポーランドからウクライナに送る物資を車に運ぶ子どもたち(画像提供:坂本さん)
ロシアの軍事侵攻が始まって2月24日で3年。ウクライナ側では1万2300人以上の民間人が犠牲になり、国外への避難はのべ680万人を超えています。
坂本龍太朗さん:
「一言で言うと、戦争の日常化だと思う。戦争の前の平和な日常が想像できない世界にいるわけですね」
ポーランドで日本語学校の教頭を務めている坂本さん。ウクライナにも多くの知人がいました。
侵攻が始まってからは自宅に避難民を受け入れた他、寄付を募って、衣服、医療品、発電機などの物資を送ってきました。
坂本龍太朗さん:
「子どもたちが手伝ってくれています」

ポーランドに避難しているウクライナの4姉妹とコカリナ演奏(長野県千曲市 2023年)
2023年には支援していたウクライナの4姉妹と来日し、平和を訴えるコカリナのコンサートにも参加。支援の輪は県内にも広がり、これまで支援は額にして1億3000万円分に上っています。
長期化によって求められる支援の内容は変わってきていると言います。
坂本龍太朗さん:
「例えば、戦争で死傷してしまった人たち、空襲などでけがをしてしまった子どもたち。その心のケアをするために、カウンセラーの育成も、今とても求められてる支援」