■家計にも影響

卵の価格について客は―
長く「価格の優等生」と呼ばれてきただけに家計に影響が出ています。
客:
「(卵の価格はどうですか?)高いですね」
「うちは大体、毎朝食べるので、すごく痛い。なるべくタンパク質は納豆とかで取るように少しずつ変えている」
「卵は安い日に、特売日にまとめて買うようにしています。本当に食品が(値段)かかるから」
■特売日は1パック100円!

特売日(2月3日)
後日、再び店を訪れると卵売り場に続々と客がー。
この日は週に1度の特売日。店の商品を1000円以上買うと、1パック100円になります。
客:
「(特売日は)魅力ですね、大体この日は来ています。少しでも安いと助かります」
「安いところを探しながらここに来た、月曜日はいつも安いので。100円はとってもお買い得」
通常より200円前後も「お得」になることからこのところ、特売日の販売量が特に伸びているということです。
ファーム大澤屋・坂口大店長:
「企業努力で価格の方は抑えつつお客さまに提供したい。(価格が)高いときは商品の供給量が下がってしまうでなるべく買いだめはせず、安定供給できる範囲内で買ってもらえれば」
■洋食店は我慢の経営

洋食あおい・市村勝幸店主
一方、大量に卵を使う飲食店は―。
洋食あおい・市村勝幸店主:
「(店にとって卵の存在は?)一番大切なもの、代替が利かない」
冒頭で紹介した洋食店は野菜や魚介類など、食材の価格高騰で2024年11月、メニューの多くを値上げしたばかり。
ここにきて卵の高騰も加わり我慢の経営を強いられています。
洋食あおい・市村勝幸店主:
「オムライスを売りにしているので、値段は変えずに、なんとか喜んでもらえるように提供したい」
■一方野菜の高値は落ち着く

キャベツ
一方、消費者にとってはうれしいことも。
客:
「うれしいですね。(キャベツが)手頃じゃないですか、この時期にこの価格で買えるのは、驚いている」
2024年から続いていた野菜の高値が一段落し下がり始めているのです。
ファーム大澤屋・坂口大店長:
「こちら(キャベツ)は店頭価格で299円となっています。一番高いピーク(500円以上の時期)と比べると4割減、5割減の価格になっています。ダイコンは1本、大きめのもので99円です。先週と比べると半部以下。12、1月暖かいということがあり、産地の方でも発育が進み、ここに来て遅れていた野菜が出荷されていている状況」

白菜やネギも手ごろな価格に
他にも白菜やネギ、トマトも手ごろな価格になっていました。
客:
「ダイコンが安かったので寄ってみました。うれしいです、ほっとしますね」
「一番はやっぱりキャベツだよね、千切りにしてトンカツやるときに高いなという実感があった。でも下がってうれしい」
ファーム大澤屋・坂口大店長:
「今まで我慢していた鍋やしゃぶしゃぶといった温かい料理をまた楽しんでもらえれば」

卵の価格が高騰
止まる気配のない物価高。
2月も多くの食料品が値上げされており、値札を見て一喜一憂する日々はまだまだ続きそうです。