
鳥インフルエンザなどの影響で卵の価格が上昇
特集は価格高騰です。2月も小麦粉や菓子など1600品目以上が値上げされました。そうした中、「価格の優等生」と呼ばれてきた卵も鳥インフルエンザなどの影響で価格が上昇しています。家庭だけでなく、あの「料理」が人気の洋食店も頭を悩ませています。
■卵高騰に洋食店は苦悩

ランチメニューのオムライス(ミニサラダ付き)1780円(1月31日取材)
「フワトロ」の卵の上にソースがたっぷりかかったオムライス。
客:
「卵がフワフワしていて、ご飯とデミグラスソースのバランスが良くておいしい」
こちらは小布施町の「洋食あおい」。店の代名詞とも言えるのが、エビやホタテ、ビーフがゴロゴロ入った特製ソースのかかった「オムライス」です。

小布施町の「洋食あおい」
卵は2個から3個を使い、フワフワ、トロトロ。
しかしー
洋食あおい・市村勝幸店主:
「半月前より(卵の)価格は10%くらい高騰している。なるべく今の価格を維持して提供したいが、いろいろと高騰しているので考えて」
店主の市村さんを悩ませているのが、年明けから続く卵の価格高騰です。
■スーパーではここ5年で最高値

2Lサイズの10個入り1パックが339円(1月30日)
スーパーでもー
(記者リポート)
「こちらの店では卵1パックの価格が300円を超えています」
長野市のファーム大澤屋。この日は2Lサイズの10個入り1パックが339円でした。

1月の鶏卵平均販売価格(ファーム大澤屋調べ)
店によりますと、月ごとの平均販売価格で比べると、2024年のおよそ1.7倍。ここ5年で最も高くなっています。
農林水産省の調査でも1月の10個入り1パックの平均小売価格は269円と、平年より16%ほど高くなっています。
■主な原因は鳥インフルエンザ

資料:養鶏場
原因はー。
ファーム大澤屋・坂口大店長:
「昨今の飼料価格の高騰だとか、原油価格の高騰、あとは輸送費の高騰もあるが、一番大きな要因としては鳥インフルエンザが影響している」
主な要因は鳥インフルエンザの影響です。そもそも飼料などが高騰していたところに感染拡大で殺処分が急増。
価格は、鳥インフルエンザが猛威を振った2023年以来の水準となり、再び「エッグショック」と呼ばれています。