
生徒のアイディアをもとに作ったパルコのキャラクター・「パルコアラ」の菓子
特集は閉店が迫った松本パルコ(長野県松本市)です。フィナーレの企画として1月19日、キャラクターグッズを販売するイベントが開かれ、大盛況でした。発案者は高校生。大切な場所との別れを前に新たな思い出を刻みました。
■「パルコアラ」商品の販売企画

松本パルコ(長野県松本市)
1月19日の松本パルコ。
高校生:
「ありがとうございます」

「パルコアラ」をデザインした菓子が並ぶ
にぎわうイベントブース。
並んだのはパルコのキャラクター「パルコアラ」がデザインされた菓子やおやきなど。
フィナーレ企画の一つ、「パルコアラデー」です。
■発案者は地元の高校生

「パルコアラ」がデザインされた菓子
発案者はー
高校生:
「いらっしゃいませー」
松本深志高校の1年生たちです。
松本深志高校 1年・山本莉子さん:
「かわい~って誰もが目に留まるようなスイーツができてて、大満足です!」
松本深志高校 1年・奥原茉祐さん:
「松本全体で感謝を伝えられる場所にしたいなって」
閉店まで残り1カ月余り。思い出を刻もうと高校生が奮闘しました。
■ファッションの発信拠点が…

1984年オープン当時、松本パルコに並ぶ多くの客
1984年にオープンした松本パルコ。最先端のファッションや文化の発信拠点として若者の支持を集めてきました。
1996年にリニューアルして2倍に増床し、売り上げもピークに。

準備をする高校生
しかし、徐々にオンライン販売やショッピングモール出店の影響を受け、さらにコロナ禍が追い打ちとなり、閉店が決まりました。
別れの日が近づく中ー。
高校生:
「顔がちゃんと見えるように。正面向いてる?」
「パルコアラデー」の本番に向け、準備を進める高校生3人。
■出張授業きっかけに商品制作

松本信用金庫の出前授業(提供:松本信用金庫)
参加のきっかけは2024年夏に行われた松本信金による出張授業。
地域の活性化策などを伝える中、信金側がフィナーレを飾る企画を考えてほしいと生徒に投げかけたのです。
松本信用金庫 業務推進課・山田智之課長:
「(閉店は)地元にとっては痛いことなんですけど、イベントに関わってもらって、高校生にもう一度、思い出に残る企画になってもらいたいと」