
神戸時代の吉村さん
吉村さんはその後も生活再建を支援するボランティア団体で活動。2003年に信濃町に移住してからも森林整備やガイドの仕事をする一方、ボランティア活動を続け、東日本大震災の際にNGOを立ち上げました。

熊本県益城町での活動(2016年)
重機を操り、がれきや土砂の中から大切なものを探し出す。それは神戸以来のこだわりのようにも映ります。熊本地震でも重機で倒れかかった家を支えて…。

見つかった三味線はケースに入っていて無事だった
ボランティア:
「出たよ!」
見つかったのは依頼した住民の母親が大切していた三味線でした。
住民の女性:
「(三味線は)どうもなってない。これだけ出してもらえたから、ありがたく思います」

輪島市での活動(2024年9月)
2024年9月の豪雨災害の能登でも、埋まってしまった車を動かせるように周囲の土砂を撤去。
依頼した女性:
「嬉しくなる感じですよね。元気をいただけてすごく嬉しいです」
吉村誠司さん:
「おおー!やった」
奇跡的にエンジンもかかりました。

渡辺キャロラインさんの自宅
13日、吉村さんは石川県珠洲市へ。訪れたのは珠洲焼の作家、渡辺キャロラインさんの自宅です。地震で工房の窯が壊れ、制作活動は休止中。近くの用水路も地震で被災し、9月の大雨の際に氾濫して、住宅下がえぐられてしまいました。

ジャッキベースで家を支える
吉村誠司さん:
「ここが落ちないように。下が緩むたびに締めているんですよ」
住宅は公費解体する予定ですが、家財を運び出すまでの応急処置として、吉村さんが家を支えるジャッキベースを設置しました。

打ち合わせの様子
この日は今後の打ち合せ。一緒に訪れたのは吉村さんの知り合いの坪井智さん。神戸市にある中高一貫校の教諭です。家財の運び出しなどで、春休み中の生徒がボランティア活動ができないか打診に来ました。
坪井智さん:
「この時期だと、学生たちとどんな作業があるんだろう」
渡辺キャロラインさん:
「気温次第だけど、やることいっぱいある」