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「心のスイッチ、切らないで」 原点は阪神大震災 災害ボランティア30年の思い あらゆる被災地で重機操り、大切なもの探し出す 1995年は「ボランティア元年」 能登は人手不足…「被災地に思い寄せて」

神戸時代の吉村さん

吉村さんはその後も生活再建を支援するボランティア団体で活動。2003年に信濃町に移住してからも森林整備やガイドの仕事をする一方、ボランティア活動を続け、東日本大震災の際にNGOを立ち上げました。


熊本県益城町での活動(2016年)

重機を操り、がれきや土砂の中から大切なものを探し出す。それは神戸以来のこだわりのようにも映ります。熊本地震でも重機で倒れかかった家を支えて…。


見つかった三味線はケースに入っていて無事だった

ボランティア:
「出たよ!」

見つかったのは依頼した住民の母親が大切していた三味線でした。

住民の女性:
「(三味線は)どうもなってない。これだけ出してもらえたから、ありがたく思います」

輪島市での活動(2024年9月)

2024年9月の豪雨災害の能登でも、埋まってしまった車を動かせるように周囲の土砂を撤去。

依頼した女性:
「嬉しくなる感じですよね。元気をいただけてすごく嬉しいです」

吉村誠司さん:
「おおー!やった」

奇跡的にエンジンもかかりました。

渡辺キャロラインさんの自宅

13日、吉村さんは石川県珠洲市へ。訪れたのは珠洲焼の作家、渡辺キャロラインさんの自宅です。地震で工房の窯が壊れ、制作活動は休止中。近くの用水路も地震で被災し、9月の大雨の際に氾濫して、住宅下がえぐられてしまいました。


ジャッキベースで家を支える

吉村誠司さん:
「ここが落ちないように。下が緩むたびに締めているんですよ」

住宅は公費解体する予定ですが、家財を運び出すまでの応急処置として、吉村さんが家を支えるジャッキベースを設置しました。

打ち合わせの様子

この日は今後の打ち合せ。一緒に訪れたのは吉村さんの知り合いの坪井智さん。神戸市にある中高一貫校の教諭です。家財の運び出しなどで、春休み中の生徒がボランティア活動ができないか打診に来ました。

坪井智さん:
「この時期だと、学生たちとどんな作業があるんだろう」

渡辺キャロラインさん:
「気温次第だけど、やることいっぱいある」


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